(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (1355)
特別に(鉄)にこだっわっている訳でもありません・・・。
しかし、20世紀の日本の経済発展を支えた”主幹産業が鉄”であったことは間違い
なく、「日本の鉄」の高品質化が、日本の(造船産業)・(自動車産業)・(家電産業)・
(工作機械産業)を支え、輸出大国に導いてきたことは明白です。
それだけに「日本の鉄」を眺めることは、(鉄)に限らず、日本の産業全体、輸出入の
方向性を間接的に把握することができると思えるのです。
『鉄鋼・(海外生産能力)4倍に! 大手4社合計、今後10年で』
新日本製鉄など我国の鉄鋼大手4社の(海外での鉄鋼生産能力)が2020年までに
現在の約4倍に達する・・・。
我国大手鉄鋼各社は(ブラジル)や(インド)で相次ぎ高炉を建設する計画で、4社合計
の海外グループ生産能力は国内生産能力規模に迫る。
国内市場の成熟や円高傾向を受け、
”日本で鋼材に加工して供給する事業モデル”を
転換、⇒
”海外消費地近くでの生産比率を高め、成長市場での需要開拓”を狙う。
各社が海外で進めている合弁事業や資本参加(計画中を含む)している相手企業との
生産計画を合算すると、2020年には海外生産能力が6600万トンに達し、現在の国内
生産能力の8割に相当する。
現在の(海外拠点での生産能力)は、出資予定の企業も含め約1700万トンに過ぎない。
(住友金属工業)は2010年に
ブラジルで仏大手のバローレック社と合弁で年産1000万
トンの高炉を稼動させる。
インドでは現地のブーシャン社と年産600万トン程度の高炉合弁で建設する計画を進めて
いる。
(新日本製鉄)が出資する
ブラジルのウジミナス社は数年内に生産能力を約2倍の1700
万トン前後にする計画。
(JFEスチール)が出資予定の
インドのJSWスチール社は2020年までに、生産能力を
約4倍の3200万トンにする。
新日鉄など4社の現在の国内生産能力は約8500万トン。
(自動車大手)などは”海外での生産比率を高めており”国内の鉄鋼需要は伸び悩む
見通し。
4社の国内での生産能力の増強計画は無く、2020年まで今の水準が維持される可能性
が高い。
(記事:1月12日 日経新聞)
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木