『トピックス (第43回、通関士試験合格発表ー②)』
(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (トピックス)
(政権)が代わっても、『通関士試験・合否判定』に関しては、絵に描いたような(正攻法)で
結果を出してきましたね~、、、。
僕自身も、合格者と合わせて、(どうしても!合格させたい受験者が、
実務その他が、
わずか1問足らず、不合格となって、苦渋を噛み締めています・・・。)
数年前からその兆候は見受けられていたのですが、今年の通関士試験には、完璧に
『ID(インストラクショナル・デザイン)』の手法を取り入れ、実践的な評価基準の
設定が取り入れられています。
『IDインストラクション・デザイン』とは?
日本ではあまり普及していませんが、歴史的にはアメリカの政府機関が、軍における新兵
教育を短期間で効率的に行う手法を求めた研究成果です。
具体的には、教育プログラムを開発するために、始動計画の立案、指導内容の検討、評価
方法など様々な情報を分析し、総合的に企画する教育工学的なアプローチで、学習者、開
発者、教育プロジェクトの要件を最適に統合し、学習を開発する手法であり、教育・心理研
究の知見や学習理論に基づいた、
教育の設計・実施のための枠組みとガイドラインを提供
するものです。
また、その手法の一つとして
、ルーブリック(評価基準表)が知識レベルの判定の為に
用いられます。
(参考) : http://edtech.sandi.net/rubic/
☆ 何か、(わけの解らないことを書いている~・・)ようにも思えますが、要は、「通関士試験」
が、大きく”変化!”しています。
(合否判定基準)は、具体的に「通関士」が、業務上で出くわす過去に発生した実際の(課税
価格の決定)や、(実行関税率表の所属区分)、(税率適用の税種の選択)等の関係事例問
題に関連させた出題に変化しています。
原則として、過去事例を数多く集積し、その中から設問が作成され、合否基準が設定されて
います。
つまり、
(実践に即した合否基準)となっているのです・・・。
この意味で、「実務その他の15問」を再度、眺めてみてください。
決して、(法令条文の暗記)を評価する出題では無く、(法令条文の実践運用能力を判断)と
するレベルの問題設定となっているのです。
「出題の運」もありますが、「受験者の実践力」=(実際の実務において発生しうる問題を
発見できる力)、また、(解決するために必要な法令他対比の力)を基準とする評価
僕の言ってることが、(過大で、被害者意識が強すぎ~)と思いますか~?
少なくとも、(合格者)には、この意味が理解できると思います~・・・。
午後の最後の試験時間、、、受験者は、(法令)と(実践)の関連付けについて、頭の中を
”フル回転”させたはずです・・・。
今年まで以上に、来年の「通関士試験」が、この『ID=インストラクショナル・デザイン』の
出題となり、『ルーブリック評価』の傾向が強まることは間違いないと感じています。
記事参考: (知的財産検定2級 公認ガイドブック)
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木