(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (1282)
『ホンダ、インド製鋼板を採用ー東南アジアで生産する自動車のコスト削減を狙う』
自動車メーカー・ホンダは今年の7/7日、東南アジアで生産する自動車に
国内大手と
しては始めて(インド製鋼板)を大規模に採用すると発表しています。
現在使用している(日本製)や(韓国製)の自動車鋼板を2010年代前半から段階的に
(インド製)に切り替えて、
最終的には全量を(インド製)にして大幅なコスト削減を狙う。
アジア地域で、素材・部品生産の
分業体制を拡充、新興国でのシェア(市場占有率)
拡大を目指す。
ホンダがインド製鋼板の導入に踏み切るのは、大手鉄鋼メーカーが無い東南アジアでは
自動車専用鋼板を日本などから調達せざるを得ず、コスト高を余儀なくされているためだ。
鉄鉱石が豊富なインドは、(アルセロール・ミッタル)や(タタ・スチール)など世界的な
鉄鋼メーカーが
自動車鋼板を生産している。
車1台に1トン近くの必要な鉄鋼製品をインドから調達できれば輸送費が抑えられ、課題
とされる
”自動車専用鋼板の品質”もメドが立ったと判断した。
ホンダは、タイ、マレーシア、フィリピンなど、中国を除くアジアの8工場で世界生産の
1割強に相当する約32万台を生産。
東南アジア諸国連合(ASEAN)の域内関税を段階的に撤廃する貿易自由化の利点を
生かし、部品生産は、(フィリピン)=自動変速機、(マレーシア)=バンパーで一括して
生産するなどのアジア域内分業化によるコスト削減を進めている。
(インド)は2008年に(ASEAN)と経済連携協定(EPA)に基本合意をしている。
今後、(インド)と(ASEAN)間の
(車部品の関税引き下げ)が進めば、インド製鋼板
の調達への追い風になるとみられる・・・。
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木