(貿易ともだち)さん、みんな(頑張るチャン!)してるかな? (977)
日本の場合、
『関税』=(輸入税)で、(輸出)には関税は課せられていません。
その意味で、
『輸出関税』という言葉には違和感が発生すると思います。
しかし、世界的には『輸出関税』は一般的で、貨物の輸出に「関税」を課す国は多いのです。
『輸出関税』の課税目的としては、
① 国家財源の収入源
② 自国国内需要量の安定確保
③ 過剰輸出による(貿易摩擦)発生の防止
④ 自国天然資源の保全=(自国自然環境の保全)
ロシアは、輸出される木材(丸太)に輸出関税を課していますし、
アルゼンチンは輸出大豆に、、、
多くの国々で、主に(天然資源)の輸出に『輸出関税』が課せられているのが現状です。
『中国、一部鉄鋼製品の輸出関税を廃止』
中国(財政省)は、熱延・冷延鉄鋼板材や(H鋼)などの大型型鋼製品の輸出関税を
12月1日付けで廃止することを明らかにした。
これまで中国政府は(輸出増による貿易摩擦を回避するため)鉄鋼製品に暫定的に輸出税
を課していた。
ただ、世界景気の減速から鉄鋼製品の輸出が急減。 国内需要も低迷し、
中国鉄鋼メーカー各社は減産に踏み切っている。
中国・財政省は、鉄鋼製品以外にも、肥料になる硝酸アンモニューム、トウモロコシなど
合計で100品目の『輸出関税』を撤廃した。
(記事:NIKKEI・国際 11/25)
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木