(貿易ともだち)さん、みんな(頑張るチャン!)してるかな? (トピックス)
世界の173カ国・地域が加盟する【WCO=世界税関機構】は6月28日に本部のある
ベルギー、ブリュッセルで総会を開き、次期事務局長を選出しました。
アジアから,初めて日本人からの選出で、来年1月1日からの5年間の任期に就任します。
☆ 今後の5年間のWCO事務局長担当国は日本である!
事務局長選出国である我国として、WCO(世界税関機構)が目指す「税関手続きの近代化」
の動きからは避けられず、率先して(改革を進める)と当然に考えられます。
☆「平成20年度・関税法改正=AEO通関制度」で、ほぼ概略は出揃っていますが、
その内容の充実に来年以降も、かなりの”具体化法令改正”は継続されると思います。
では、WCO(世界税関機構)が、2007年6月総会において採択している=
「WCO・国際貿易の安全確保及び円滑化のための基準枠組み」
通称:
SAFE=Security and Facilitation in a Global Environment
『基準の枠組みの概要』
1、主要な要素
① 電子媒体による事前貨物情報の国際情報化 (ICタグ)
② 国際的に整合のとれたハイリスク貨物の選定
③ 輸出国による非破壊検知機器(大型X線検査機機等)を使用した貨物検査の実施
④ 一定の基準を満たす民間企業に対する優遇措置の明確化 (AEO通関制度)
2、国際貿易の安全確保及び円滑化のためのWCO基準
① 「税関相互協力協定」
② 「税関と民間とのパートナーシップ」の具体化推進
(リスクに応じた貨物検査システムの構築)
(ハイリスク貨物に対する税関間の情報交換)
3、実施
各加盟国の現状の法的枠組みや税関の業務処理能力に応じて段階的に実施
4、キャパシティー・ビルディング
「基準の枠組み」実施のための能力向上が必要な途上国に対する税関手続きの
技術協力
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木