(貿易ともだち)さん、みんな(頑張るチャン!)してるかな? (755)
酒造メーカー・食品メーカーの
(医薬品業界)の進出拡大が目立っていますね・・・。
『明治製菓、後発医薬品のタイ工場増強・錠剤の生産能力17倍にアップ!』
「明治製菓」は
特許切れ成分を使った(後発医薬品)事業を
強化する。 タイにある医薬品工場の錠剤の製造ラインを大幅に増強。
生産体制を整えて、利益率の高い自社製品への切り替えを進める。
年4~5品目の新製品を投入して売上げ拡大につなげる。
2009年までに医薬品製造子会社の「タイ明治・ファーマシーティカル(バンコク)」が持つ
工場の製造ラインを増設する。 2億円を投じ、錠剤の生産能力を現在の年間400万錠から
17.5倍にあたる年間7000万錠に引上げる。
☆ 『後発医薬品=ジェネリック(Generic Drug)』
『新薬(先発医薬品)』の
特許保護期間が切れた後、他の製薬会社が同じ成分を
配合してより安く発売する医薬品。
欧米では有効成分の一般名(ジェネリック・ネーム)で処方するため
『ジェネリック』
と呼ばれる。 日本では
、『後発医薬品』とか、新規の化学構造を持つ『新薬』の
(特許期間の終了) に伴ってゾロゾロと出回るため『ゾロ品』とも呼ばれる。
これらの内容には3つのポイントがあります。
① 酒造メーカー・食品メーカーは、人口減で縮小する日本市場に危機感を抱き、
アジア全体を市場対象とする『多角化経営』の脱皮を急務として図っています。
② 2002年の『診療報酬改定法』で、(後発医薬品)を使えば、医療機関が受け取る処方箋
料が上乗せさせることになり、医療費抑制の手段として(後発医薬品)の利用が進みつつ
ある。
③ アジア各国の(日本の医薬品)に対する
絶対的な信頼があります。
アジアから日本への旅行者が、(お土産)として、家電製品やデジタル製品の一つを
我慢してでも、(日本の医薬品)を買って帰る現状をご存知でしょうか~?
☆ JT(日本たばこ産業)、世界の食品・医薬品メーカーへと脱皮を図る途上ですけど、
タバコという世界的に(ネガティブ産業)から、その脱皮を急ぐあまり、(食品産業)と同じ
ように、(医薬品)こそは充分な留意を願いたいものである、、、、。
◎ (特許保護期間)は、
特許を出願した日から20年間と定められて
います。 しかし、医薬品の場合、(新薬)となる新化学物資の発見をしてから、各臨床試験
などを経て、(新薬)としての製造承認を得るまでに通常10~15年がかかる場合ば普通で、
特許保護期間の内、10~15年間は製造開発期間であり、開発メーカーが市場で特許に
よる(市場独占)をできるのは5~10年しかないのです、、、。
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木