(貿易ともだち)さん、みんな(頑張るチャン!)してるかな? (398)
前回で、今年の(HS条約=「実行関税率表」改定の4つのポイントを書きましたけど、
4番目の
「環境保護」に関する改定の明細は、
~2007年HS商品分類の改定にみる関税分類の国際貢献~
【環境保護を目的とした国際移動の監視】
1) 魚類分類に「まぐろ」などを細分化。 など、
※(CCBST=Commision for the Conservation of Soutern Bluefin Tuna)
「みなみマグロ保存委員会」
2) 「竹」、「竹製品」の新設。 など、
※ 自然環境問題の高まりを背景に、緑化資源としての竹の再生力や持続性が高く評価
され、竹資源を有効活用する動きが広がっている。
3) 環境汚染や健康被害となりかねない「有害物資」の独立区分。
① 「水銀」
② 「パラチオンなどの殺虫剤」
※ (PIC=ロッテルダム条約)
③ 「石綿(アスベスト)」
※「石綿の使用における安全に関するILO条約」
4) 「環境」に優しい物質
3)の「環境汚染物質」と反対に、「環境に優しい物質」が新設されたのも、今回の改定
の特徴です。
「バイオ・プラスティック=ポリ乳酸」
トウモロコシやサトウキビなどから作られる(バイオ樹脂)が新設されています。
☆ 今年の(HS条約改定)は、世界的な「環境意識の高まり」を反映し、前回(2002年)より
一層の環境保護の要請に答える国際間移動を監視する役割を担うものになっています。
そのため、環境破壊に繋がる物質ばかりでなく、資源保護や乱獲を防止するための魚、
さらに「環境に優しい物質」までも含めた改定となっています。
「参考:(財)国際貿易投資研究所(ITI」フラッシュ88より」
☆ (関税額)を算出する(税率)決定のための
「実行関税率表」
その基本は、「HS条約品目分類表」であり、現在ではその役目の「税率決定」は、
その一つの役割に過ぎないのです、、、、。
「税関」が、「税関の役割」のウエイトが変化してきていることに注目が必要です、
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木