(貿易ともだち)さん、みんな(頑張るチャン!)してるかな? (274)
『全量、政府が輸入』 : これは、パンやうどん、ケーキや餃子などの材料となる小麦粉の
原料となる
(小麦)のお話です。
現状で日本は国内需要の90%に当たる年間約500万トンの(小麦)を輸入しています。
その半分はアメリカ産で、カナダ産、オーストラリア産が続きます。
全量を政府が商社を通じて輸入し、10%の(国産小麦)よりやや高めの価格で、
政府から日本国内の小麦粉製粉会社や味噌・醤油会社に販売しています。
政府から買い受けた(輸入小麦)は、「使用目的限定条件付」で、他の使用目的に転売は
禁じられています。
標準銘柄の国内売り渡し価格は現在4万5350円/トン。輸入価格の2倍の価格です。
政府はその差益を国内小麦農家への(助成金)としています。
☆ 輸入小麦、変動価格制に・パンや麺類の小売価格に影響か?
農林水産省は(輸入小麦)で59年間続いた販売価格の固定制度をやめ、変動制に移行
すると発表しました。
これまで年1回であった価格変更を2007年の4月からは(小麦国際相場)に合わせてて
年2~3回の価格見直しに増やす。 また、製粉会社が独自の価格で調達できる新方式
も始める。
小麦は
(旧食料管理制度=食管法)時代に始まった統制価格の発想が強く
残っていましたが、部分的に
(市場原理)を導入することで、米(コメ)に続いて
「普通の輸入商品」への道を歩み始める、、、。
(名産)としての「讃岐うどん」も、そーめんの「揖保の糸」も、、(政府が輸入した
輸入小麦)から作られた小麦粉を原料としており、その小売価格は(政府が決定
管理する小麦価格)をもとに決められていたのです。
by Gewerbe (貿易ともだち) K・佐々木