(貿易ともだち)さん、みんな(頑張るチャン!)してるかな? (134)
ーー(通関士試験の話題)も継続しますけど、今日は他の内容で、、---
『パナマックス』って、ご存知ですか?
日本も含むアジア各国から、太平洋を越えて大西洋に出、アメリカの東海岸都市部
へ、あるいはそのまま大西洋を越えてヨーロッパの港に貨物を輸出するには、南北アメリカ
の中央部を通過する
『パナマ運河』の存在は絶対不可欠です。
2002年の実績で、年間、約1万3千2百隻の船舶が1億9千万トン弱の貨物を積んで通過
しています。
大西洋より太平洋の海水面が24Cm高いので、途中に水面調節のための「閘門=こうもん」
と呼ばれる狭くなってる施設があります。
そのため、この「閘門」のサイズにより通過可能な船のサイズ(大きさ)が制限されています。
船の全長:900フィート(274m)以下、船幅:106フィート(32.3m)、生粋(水深)=12m
と言う制限で、大体;60,000積載重量トン級の船が相当します。
この「パナマ運河通行可能な大きさの船舶」がパナマックスと呼ばれていま
す。
パナマックス=PANAMAX:Panama Maximumの合成語です。
しかし、コンテナ貨物の普及による
「アメリカランド・ブリッジ」は、
パナマ運河を経由しないでアメリカ西海岸から鉄道、トラックによる北米大陸横断での
東海岸、さらに再び船でヨーロッパ各港への輸送を可能にしました。
このため、「パナマ運河の通行制限な船の大きさ」に制限されることなく大型船の建造が
進んできました。
この「パナマックス」を超える超大型船が
『POST-PANAMAX』なのです。
☆ パナマ政府、運河拡張計画を発表・投資額は52億5千万ドル。
「ポスト・パナマックス」の通行可能に運河拡張。
by Gewerbe (貿易ともだち) K・佐々木