(貿易ともだち)さん、みんな(頑張るチャン!)してるかな? (126)
フランス政府、若者向け雇用策を撤回ー学生や労組(勝利宣言!)
CPE(Contrat Premiere Embauche)=初任契約:(新卒/初任雇用契約)
フランスの「ドビルバン首相」は来年の大統領選挙対策の成果を急ぐあまり、自信を持って
の国会通過へと突つ走った「就業;機会均等法」は、フランス全土の若者の大反発を食らい
フランス全土で2ヶ月あまりにわたってのデモや学園封鎖、ストとなりました。
この非常事態を受けて、ついに4月10日、シラク大統領は国会を通過済みの当政策を
撤回、別の雇用促進政策を導入すると発表しました。
『CPE』とはいったい、何なのか?
10%内外の失業率を抱えるフランスにとって、EU(ヨーロッパ連合)のグローバル経済社会
の中で、旧東欧諸国などからの安価な労働力の流入に対する国民の不安に対する緊急な
対処策としてフランス政府としては画期的な『雇用促進政策』が『CPE』であったのです。
なぜ、『CPE』を誕生させる必要があったのか?
フランス社会の特徴の一つは手厚い労働者の権利保護と、充実した社会保障制度です。
企業は、年間5週間のバカンス休暇を社員に与えることが義務付けられ、医療保険、年金
制度も整備されています。 それに(社員の解雇)は非常に困難です。
フランスの一番の問題点=失業率の増加理由は、採用すると止めさせられない。社会負担
の企業負担が高額と、新たな社員採用をしないことなのです。
『CPE』の特徴は、採用から2年以内は、解雇を認める。と言う内容だったのです。
むろん、一方的に企業サイド優先の解雇ではなくて、(一度、雇用すると解雇できない!)
から、労働者の権利を保障した上で、正当な内容がある場合は2年以内は解雇もできる
から、(若者を新規採用して下さい)が事実です。
どこか変だぞ!フランスの若者は、、、
今回のフランス政府の政策撤回は、政府として大きな失点を残すことになりました。
私の(私見)ですけど、「フランスも終わりだな!」という感じです、、、。
私見としては、シラク大統領、ドビルバン首相の方が正しくて、フランスの若者、学生の方が
誤ってる。と言うか、、(甘チャンも、いいかげんにしなさい!)って意見です。
法律によるバカンス休暇と手厚い社会保障制度に守られた:[自分達の親の世代より、次の
世代が良くなるのは当然の権利だから、それを拒む『CPE』には反対!]
これが、今回の『CPE騒動』の隠れた真実なのです。
by Gewerbe (貿易ともだち) K・佐々木