(貿易ともだち)さん、みんな(頑張るチャン!)してるかな? (96)
←『コンニャク』って、今日は「おでん」のお話でもするの~?
【平成の開国 アジア経済共同体の扉・タブーの壁、漂う政官民】
昨年9月末に「日本経済新聞」朝刊が特集を組んだタイトルですが、その(第4号)として、
クイズー輸入関税が最も高い農産物は何? そして何故? が書かれています。
このクイズの正解が
、『コンニャク』で、コンニャクの関税は
コメの2倍以上の
990%、材料の『こんにゃく芋』の関税率は、
1705%です。
つまり、海外からの輸入米に輸入価格の5倍の(関税)が掛けられているという話どころ
ではなくて、『製品のコンニャク』は10倍、『材料のこんにゃく芋』は、輸入価格の17倍
の(関税)が課されているのです。
では何故?その(高関税率)の理由は?
「こんにゃく」と言えば、群馬県。こんにゃくは群馬県の中山間地域の重要な基幹農産物で
全国の85%以上(生産農家:5千戸、生産額:5百億円)を生産する日本一の生産地で、
この
『群馬県』からは、3人の首相(福田、中曽根、小渕)が出ており、手厚く
保護されているのです、、、、、。
←先生~!何よ~これって、、、言葉が出ない、、、、、、(唖然)
←う~ん、、単純に感情的になるのではなくて、2つの点から考えてみないといけない
と思う。
1) コンニャクは、水分97%のノンカロリー食品でありながら、ミネラル等がバランスよく
含まれた日本独自と言える(健康食品)ですけど、それだけに(食品)として育てるには
大変な歴史と地元の努力があったと思えるわけで、その経緯抜きにコンニャクを食べる
食文化の無い外国で栽培され日本に輸出されて来るのでは、日本もたまらない。
これは、(市場破壊に繋がる輸出)には対応処置は認められると思います。
2) 問題は
、「コンニャクにアルコールを混ぜた製品」なら、21・3%の関税で
済むことに注目した輸入業者の輸入に対し、業者団体・県農政部・政府から
ものすごい圧力を受けたという事実です。 (法律はザル法)と言えばそれまで
ですけど、これも法律・ルールに従った輸入行為です。
それがダメ!と言うのであれば、現地特定生産農家に対する(保護政策)はさらにダメ!
と言わざるをえません。
WTO(世界貿易会議)の新多角的貿易会議(ドーハー・ラウンド)、農業交渉が
各国間で難航してます。
中川農水相:「攻めるところは攻める、譲るところは譲る!」 10品目を超える高関税農産物
全部に「ダメッ!」と言い続けていては、国際交渉の舞台から日本は絞め出され、見放される
危険があるわけで、「日本の農業保護政策」 「農産物高関税」に大変な変化の発生する年
となると思えます。
by Gewerbe (貿易ともだち) K・佐々木