『偏在する資源が示す”分断リスク”と相互依存が守る世界経済』ー①
(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (8815)
『中国のレアアース支配、中東依存の石油 偏在する資源が示す”分断リスク”と相互依存が守る世界経済』ー①
昨年10月30日の米中首脳会談では、中国がレアアースの新たな輸出規制を1年間延期し、米国農産物を購入する一方、米国はフェンタニルに関する追加関税を引き下げるという互いの妥協点を見出し、一旦は緊張緩和が実現した。
しかし、今回の首脳会談は、直前に中国がレアアースの輸出規制を切り出したように、世界経済に不可欠な資源を供給または支配しているという事実が、国際交渉の場で極めて協力な「切り札」として機能することを、改めて浮き彫りにした形となった。
資源の偏在が、国際交渉、ひいては今後の世界経済に与える影響は大きいと言えよう。
今回は3つの資源(エネルギー、レアメタル・レアアース、食料)について、世界経済における資源の需要と供給の偏在を確認していく。
具体的には、それぞれの資源における輸出国、輸入国の集中度合いを視覚化し、世界経済に与える影響を考察する。
◆エネルギー
まずは、経済活動の生命線ともいえるエネルギーについてみていく。 世界の一次エネルギー消費量の推移を見ると、再生可能エネルギーが増加傾向にあるものの、世界全体でみれば、年間消費量の約600エクサジュールのうち約8割は化石燃料(石油、石炭、天然ガス)から生産されている。
国によっては再生可能エネルギーや水力発電の利用が進み、エネルギー源の多様化が図られているが、依然として多くの国では、エネルギーの大半を化石燃料に依存しているのが現状である。
多くの資源輸入国にとっては、いかに安定的に化石燃料を確保していくかが今後も重要であり続ける。
それでは、化石燃料の需要と供給はどの程度偏在しているのか。
化石燃料の輸出入の集中度をハーフィンダ―ル・ハーシュマン指数(世界全体の輸出入に占める各国の輸出入シェアの2乗和、以下HHI)で分析すると、輸出入を1カ国だけで行っている独占状態では指数は最大値10,000となり、一般的には2,500以上で特定の国に集中している状態と言われる。
多くの国で需要されているにも関わらず、供給元が偏っている場合、供給制約が生じた際に世界経済に影響が大きいと解釈できる。
化石燃料は多くの国で輸入されているにも関わらず、輸出国は特定の国に集中しているといえる。
特に石油の供給は、輸出のHHIを各国ベースで計算するち650となり、分散されているかに見えるが、OPECプラスを1つの国と見なして計算し直すと3,410まで上昇し、供給元がかなり集中することになる。
石油の輸出割合を仔細に確認すると、サウジアラビアの13.7%を筆頭に、OPECプラスで全体の56.5%を占める。イランとオマーンに挟まれたホルムズ海峡で世界の石油輸出の約20%が通過していると言われ、中東情勢の悪化が即座に世界的な供給制約につながるリスクが高い。
世界的な供給制約が生じた場合には、化石燃料の輸入の割合が高い日本や韓国、欧州諸国を中心に経済が下押しされると考えられる。
~以下、(次号):『レアメタル・レアアース』に継続アップ~
(記事出典:阿原健一郎 氏(第一生命経済研究所・経済調査部)/ TBS CROSS DIG 2025/12/07 )
blog up by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木


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