『偏在する資源が示す”分断リスク”と相互依存が守る世界経済』ー②
(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (8816)
『中国のレアアース支配、中東依存の石油 偏在する資源が示す”分断リスク”と相互依存が守る世界経済』ー②
~(前号)からの継続アップ~
◆レメタル・レアアース
レアメタルとは、埋蔵量が少ないか、抽出や精錬が難しい、希少とされる金属元素の総称である。さまざま定義があるが、1987年の経済産業省の定義では31鉱種47元素としている。
中国が規制をかけるレアアース(希土類元素)はこの内の一種であり、17元素が含まれている。
主なレアメタルには、ステンレス鋼の材料となるニッケルや電池に使用されるリチウムやマンガン、コバルト、そして液晶や永久磁石などに使用されるレアアースなどがあり、今日のハイテク産業には不可欠な素材となっている。
レアメタルの輸出の集中度を見ると、多くの品目で輸出国が集中しており、その名の通り、希少な資源であることがわかる。コバルトは、中国が約9割弱を占めているため輸入の集中度が高くなっているが、これは他の国でコバルトの需要がないというわけではない。
中国の輸入量が多いのは、コバルトの加工やバッテリー製造拠点が中国に集積しているためであり、中国で製造されたバッテリーは世界市場に幅広く輸出されている。
個々のレアメタルの輸出状況を見てみると、特定の国が極めて高い割合を占めており、特定の国の供給に依存していることがわかる。
これらの供給国は、鉱石を有するだけでなく、精製等の加工工程も含めたサプライチェーン全体で高い影響力を維持している。
例えば、ニッケルで世界最大の埋蔵量を誇るインドネシアなどでは、ニッケル鉱石の輸出を禁止し、国内で精錬したニッケル製品のみを輸出する「鉱物資源の下流化」政策を実施する等、自国資源の付加価値を高めて輸出する動きが見られる。
また、レアアースの場合は、輸出割合をみると中国が36.9%、米国が26.4%と続いているが、これは精製製品の輸出であって、米国で採掘されたレアアースのうち、精製のかなりの部分を中国に頼っているとみられる。
中国がレアアースの加工工程で、ここまで支配的な地位を確立しているのは、そもそもレアアースの埋蔵量が豊富であったことに加え、1980年代からレアアースを戦略的な鉱物資源として位置付け、早期に技術開発に投資を行ってきたためである。
米国でもレアアースの採掘はあったものの、精錬過程で化学物質等の大量の環境汚染物質が発生するため、環境規制との兼ね合いから精製技術への投資が進まず、比較的環境規制の緩かった中国に精錬を頼り、中国からの安価でレアアースの精錬製品を調達してきたという経緯もある。
2025年4月に、中国政府が7種のレアアースの輸出規制(現実的な輸出規制)を実施した際には、電気自動車(E)の生産等を中心に、複数の自動車メーカーが生産ラインの一時停止に追い込まれた。
レアアースを中心としたレアメタルは、今日の産業活動で必要不可欠な素材であるだけでなく、安全保障上でも重要品目であり、供給が滞った場合の影響は大きい。戦略的な資源として、今後も外交・経済摩擦時には規制が強化される可能性がある。
~以下、(次号):『食料』に継続アップ~
(記事出典:阿原健一郎 氏(第一生命経済研究所)/ TBS CROSS DIG 2025/12/07 )
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