『偏在する資源があ示す”分断リスク”と相互依存が守る世界経済』ー③
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『中国のレアアース支配、中東依存の石油 偏在する資源が示す”分断リスク”と相互依存が守る世界経済』ー③
~(前号:『レアメタル・レアアース』からの継続アップ~
◆『食料』
最後に食料の需要と供給の偏在を確認する。
食料の輸出入の集中度を見ると、前述のエネルギーやレアメタル・レアアースほどには、輸出入の特定国への集中がみられず、需給が相対的に分散している。
幅広い国で需要されていて供給元が集中しているのは食用油だが、食用油に中で最も輸出量が多いのはパーム油であり、インドネシアとマレーシアの2カ国で世界全体の83.4%を輸出している。
パーム油は、一般の家庭で調理用として使われることは少なく、多くは加工食品の原材料(スナック菓子、チョコレート、マーガリン、冷凍食品等)や非食品(石鹸、洗剤、化粧品、歯磨き粉等)である。安価で大量生産が可能で、汎用性の高さから幅広い用途で使用されている。
また、輸出入のいずれも集中度の高い大豆は、ブラジルと米国の2カ国で世界全体の86.3%を輸出しており、中国が世界全体の約60%を輸入している。
先日の米中首脳会談(2025年)で、米国が同国国産大豆の購入を中国に求めたのは、選挙戦の支持基盤である米国の大豆農家を救うというだけでなく、米国経済への影響も無視できないためである。
食料は、エネルギーやレアメタル・レアアースと比較して、供給元が分散しており、代替可能性もある程度あることから、輸入国も配達先の多様化を図りやすいと言える。
時間とともに品質が低下する性質上、基本的に国内需要を超過する分は輸出に回すことになり、輸出規制によって供給制約が生じる可能性は限定的である。
ただし、エネルギーやレアメタル・レアアースと異なり、天候不順等の自然現象による供給制約が生じるリスクには留意しなければならない。
◆資源の偏在は世界経済を分断するのか?
輸出の集中度に着目すると、化石燃料とレアメタルは特定の国の供給に強く依存しており、通商政策上のリスクは高い。特に、レアアースは現状において、中国が供給網を掌握している常態に近く、今後も国際交渉の過程で輸出規制が強化されることで、供給制約に晒される可能性がある。
これらの資源の偏在は、供給国がブロック化していた1930年代とは異なり、足元の世界経済は産業構造がより複雑化し、サプライチェーンを通じて各国経済は相互に依存している。
貿易量は減少傾向にあるとはいえ、中国にとって米国は依然として最大の輸出国であり、経済的なつながりは完全に断ち切れるものではない。
資源の偏在は、分断リスクとして存在しつつも、今後も経済的な都合上、今後も経済的な相互依存が分断の防波堤として一定程度機能し続けると考えられる。(完)
(記事出典:阿原健一郎 氏(第一生命経済研究所)/ TBS CROSS DIG 2025/12/07 )
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