『日中両国の「貿易依存度」を最新データから読み解く』ー②
(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (8771)
『日中両国の「貿易依存度」を最新データから読み解く 中国の輸出入における日本の存在感が薄れる一方で、日本の中国依存は依然として高水準』ー②
~(前号)からの継続アップ~
◆中国からASEAN市場への輸出攻勢
日本側の統計についても調べてみると、2025年上半期における中国への輸出比率は17%で、米国の19%には及ばない。しかし、中国の日本への輸出比率が4%に過ぎない点と比較すれば、日本の中国依存は充分大きい。ちなみに、2020年から2022年までは中国が輸出先第1位であった。
対米輸出については今年1月に誕生した第二次トランプ政権が第一次を上回る強力な米国第一主義を唱えており、自国自動車産業の発展と保護政策を強めている。4月には相互関税政策を打ち出すなど、日本にとって米国市場は今後、輸出拡大を期待できるような市場ではなくなっている。
期待されるASEAN市場は、全体では15%だが、個別にみると最大のタイで4%、シンガポールは3%。ベトナム2%と小さい。
中国とASEANの間には2010年1月、自由貿易体制(CAFTA)が形成されている。冒頭で示した中国側のデータを見る限り、中国とASEANの貿易関係は極めて密接だ。
◆中国からの輸入依存度の高いレアアース・レアメタル
一方、輸入については、中国からの輸入比率は23%に達しており、2位の米国は11%に過ぎない。地域の括りで比べても、ASEANは16%、EU、中東は11%。2002年から2024年まで、23年間、中国が1位を維持している。この数字を見る限り、日本の輸入は構造的に中国に大きく依存していることがわかる。
中国から輸入される製品について金額ベースでみると、スマートフォン、ノートパソコン、空調、洗濯機、白物家電、半導体、部品、電池、サーバーに代表される電気機器、機械類が多いが、この内、スマートフォン、ノートパソコン、洗濯機などの9割前後、リチウム電池の8割弱が中国からの輸入だ。そのほか、アパレル製品、靴、カバン、トランク、寝具、布製品、玩具、木製家具、雑貨などの輸入金額が多い。
また、金額にかかわらず、中国からの輸入依存度が高いものを挙げると、まずレアアース・レアメタルが挙げられる。新エネルギー自動車に使用される重希土類で8割前超、半導体製造に使われるゲルマニウムでは、ほぼ100%が中国由来だ。
そのほか、化学肥料ではリン酸アンモニウム、尿素肥料、薬品原料では、セファロスポリン系を始めとした抗生物質、降圧材、食品では冷凍野菜、冷凍海産物などの中国輸入比率が高い。
他国からの代替の難しいものが多く、代替できたとしても、輸入価格の上昇は避けられない。日中関係の悪化がさらに進み、貿易分野にまで広がってしまえば、日本経済の各所に思わぬ影響が及びかねない。
(文):田代尚機(たしろ なおき)氏:1958年生まれ。大和総研で北京駐在アナリストとして活躍後、内藤証券中国部長に。現在は中国株ビジネスコンサルティングなどを行うフリーランスとして活動。
(記事出典:
田代尚機 氏 / マネーポストWEB 2025/12/07 )


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