海外で中国のEVが分解されたのは今回が初めてではない。2021年にNHKが製作した番組では、当時中国国内で売れ行きのよかった上汽通用五菱汽車(SGMW)の超小型電EV「宏光 MINI EV」を分解した。驚くべきことに日本メーカーの部品は一つも使われておらず、1台当たりの利益はわずか89元(約2000円)だった。
エンジニアたちは当初、海豹はテスラのModel 3の設計と多くの共通点があり、これも中国ブランドによるパクリに過ぎないだろうと考えていた。しかし分解を進めるうちに、新型の車載電池「ブレードバッテリー」や、電池パックに車体の構造体としての役割を持たせた「CTB(Cell to Body)」などの技術に驚かされる。車載電装品の集中制御など、重要部品は基本的に中国企業が製造したもので、その大部分が日本の自動車部品の先を行くものだった。