『鉄鋼業界:日本のグリーンスチール普及を拒むアナログな商習慣』
(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (7654)
『日本のグリーンスチール普及を拒むアナログな商習慣』
〇 欧州においてグリーンスチールの普及が進行しつつあり、日本においても、政府や業界団体から鉄鋼業の脱炭素化の道筋が示されている。
〇 一方、グリーンスチール普及にはサプライチェーンの可視化が可能な体制整備、つまりデジタル化が必須であり、日本の鉄鋼業界に残るアナログ慣習がグリーンスチールの普及の妨げになる可能性がある。
〇 アナログ対応により課題となっている業務非効率性の解消等のためにも、今こそ日本の鉄鋼メーカーは業務のデジタル化に重い腰を上げるべき時期だ。
◆グリーンスチール(脱炭素)を阻む「デジタル化の遅延」
現状のアナログ取引のままでは、せっかく製造した自社のグリーンスチールが、どこでどのように使用されているかがトラックできなくなってしまい、もしグリーン(脱炭素)を確保できたとしても十分な開示が叶わない。
水素還元鉄法の確立や電炉法のさらなる普及を目指す前にしっかりデジタル化を進め、足元を慣らしておくことが必須なのだ。
鉄鋼業界における重要書類の一つに”ミルシート”がある。ミルシートは鉄骨や鋼管といったあらゆる鋼材の品質を保証する証明書であり、一般的にはその鋼材を製造した鉄鋼メーカーにより発行されるものである。
このミルシートが鋼材の流通過程において鉄鋼商社からエンドユーザーに渡ることで、エンドユーザーは自社が購買した鋼材が求めるスペックに見合ったものなのかを確認する。
このミルシートが依然として日本国内においては紙で発行されている。地方を中心に存在する小規模鉄工所等が紙での発行を望む、かつ、その顧客である中小の建築会社等もアナログ対応が中心という状況にあるため、デジタル化を望む鉄鋼商社等もアナログ対応をせざるを得ないという状況なのだ。
鉄鋼メーカーもこのアナログ対応を看過してきた。
ただ、このアナログ対応により、中間の鉄鋼商社等では、ミルシートの読み合わせを人が目視で行うことによる人件費負担の増加や、ミルシートの添付間違いによる再輸送のコスト増加等が恒常的に発生しており、人材不足も相まってデジタル化を強く望む声が日に日に強まっている状況である。
加えて、ミルシートのみならず、入出金の管理や在庫管理に至るまで、まだまだアナログな業務習慣が残っている。
これまで鉄鋼メーカーは、ミルシートをデジタル化するインセンティブが特段なかったため、アナログな商習慣を看過してきたが、今こそデジタル化を率先してリードし、来るべきグリーンスチールの普及に向けた地ならしをしておくべきではなかろうか。
政府や業界団体が主導で鉄鋼業界の脱炭素化を検討してきたところ、民間サイドの不作為がボトルネックになる懸念が残る。
DX化が進行すると、グリーンスチールの普及のみならず、納入した鋼材のスペックや納入先における使用状況が把握できるため、橋や高速道路等のインフラにおいては修繕時期の最適化に繋がることが期待されるなど、新たなビジネスの開拓や業務効率化につながることも考えられる。
人口減少していく日本に合った、ビジネス改革が行われることを期待したい。
(記事抜粋:佐藤維亮 氏 / JB press 2024/03/25)
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