『日本ではビジネスが飼いならされすぎている...』ー②
(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (7553)
『「日本ではビジネスが飼いならされすぎている」岸田政権の成長戦略に必要なベンチャーキャピタルの存在』 ー②
~(前号)からの継続アップ~
『ベンチャーキャピタル全史』 :本書はこのロングテール投資は、自然発生的に生じたわけでも、ある特定の政策が可能にしたものでもなく、リスクの高いビジネスに取組もうとする起業家と資金を持っている人々、それを仲介するエージェント、そして政策担当者の間での試行錯誤の中で、徐々に発明されていったことを我々に教えてくれる。
岸田政権が政策の目玉として、スタートアップ創出を掲げている。単なるペーパー・カンパニーを増やすだけに終わるのか、新規性の高いビジネスにチャレンジするスタートアップを増やせるのか は、今後の日本経済にとって重要だ。本書は、アメリカのベンチャーキャピタルとスタートアップは、独特の文化的背景や規制環境の中から生まれたもの であり、表面的に模倣してもたいていは失敗する と警鐘を鳴らしている 。また、スタートアップへのファイナンスを用意しても、ビジネスの源泉となる新しい知識への投資がなされなければ新しいビジネスは生まれにくい。その点で本書はアメリカの軍事の役割も指摘する。これは、日本でえは歴史的な経緯からしても、冷静に受け止めなければならない。表面的な模倣ではなく、それぞれの国に根差したロングテール投資を創り出していくことが重要だ 。
著者のトム・ニコラス教授は、私(=清水)の大学院(London School of Economics)の時の指導教官である。フレンドリーで、建設的、そして常にフェアな研究者である。本書はよくある出羽守的なアメリカのベンチャーキャピタルの礼賛の本ではない 。アメリカにおける旺盛な起業家精神を支える制度とその変化を冷静に歴史的に振り返っている。 また、ベンチャーキャピタルはロングテール投資を通じて、アメリカのイノベーションを支えてきた。ただそこで取り残されてきたポイント(例えば、白人男性が支配的であり、実質的に女性は締め出されてきたことなど)についても指摘されている。
本書は、アメリカにおけるベンチャーキャピタルを事例として取り上げているが、そこから得られる合意(インプリケーション)の射程は広い。新規性の高いイノベーションの生み出し方の本でもある。企業で新規性の高いチャレンジがなされなくなってきていると嘆くビジネスパーソンにも是非とも呼んで頂きたい一冊である。
(記事出典:清水 洋 氏(早稲田大学商学学術院教授 / 『波』 新潮社 2022/10)
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