(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (7542)
『NHK大河ドラマ 「光る君へ」』ー①
~2050年の未来社会は平安貴族のライフスタイルから予見できるー源氏物語を手掛かりに考える~
by 上山信一 氏(慶応大学名誉教授)
未来予測が盛んだ。THE ECONOMIST誌など欧米の論調は一様に、民主主義の衰退と資本主義の限界を基調に地球環境の未来を重ねた悲観論を説く。 日本に多いのは「AIが人類の姿を変える」的なテクノ社会論。こちらはおおむね楽観的だ。 だが、いずれもいますでに起きていることを増幅して先に投影した秀才の答案でしかなく刺激に乏しい。実際の歴史にはしばしば意表を突く飛躍や非連続のジャンプがあり、我々が知りたい、あるいは創りたいのはそうした未来だ。
◆平安時代が2050年社会のヒント
そこで私はあえて1300年も前の平安時代に遡ってみることを勧めたい。なぜならそこまで遡れば、我々にインストールされた民主主義と資本主義の常識をアンラーニングすることができる(ちなみにNHKが2024年大河ドラマで平安時代を選んだのも慧眼だ。私は5年前からビジネスピープルに対し平安に着目しようと提唱していた)。
そもそも民主主義は社会契約説に基づくが、あれは西洋文明社会が発明した国民国家という一種の集団幻想に基づく。他には代えがたいありがたい制度だが、もともと不安定なものである。
また資本主義は貨幣信仰のうえに成り立つが、これが社会を支配してきたのは産業革命以降のたかが二百年ほどでしかない。
「構造変化の時代」だというなら、こうした常識は全部捨てて非連続的な思考をしてみよう。今回はその拠所を平安時代の貴族の考え方に求めてみる。
高校で習った源氏物語や枕草子に描かれた生き生きとした当時の人間模様(恋愛や風流の心など)は現代に通じる普遍性がある。一方で和歌や雅楽に明け暮れる宮廷貴族の生活や生活や経済社会事情は現代とは全く異なる。
資本主義も民主主義もない時代に、あれだけ高度で洗練された文明がどうして成り立ったのか? それを探ることで資本主義と民主主義にとらわれた頭のアンラーニングができる。
もう一つは、これからの先進国のライフスタイルがますます平安貴族に似てくることに注目したい。先進国のリタイア富裕層は、すでに医療、エアコン、車、レストラン、IYなどのおかげで昔の王侯貴族よりはるかに高い生活水準を謳歌する。
生活費を稼ぐのに時間を使う必要はなく、生きがいをビジネス以外に求める。高齢化でこういう人はますます増え、AIのおかげで富裕層だけでなく誰もがいまよりは恐らく生活が楽になる。貧富の格差の問題は別として、全体の絶対水準は上がるだろう。すると経済やビジネス、ひいては分配に関る政治への関心はますます薄れる(すでに今もその兆候がある)。
ならば、経済や政治から切り離した人の暮らしぶりを人間の本姓に照らして考えてみるとどうか。その意味で現代と隔絶した平安時代は2050年を占うヒントの一つになる(もちろん目の前は「戦前の再来」の様相だ。ウクライナやパレスチナの戦争の危機、パンデミックに溢れている。相対的貧困の問題もある。だが一昨年、ウクライナ侵攻でハイテク好調から世界がいきなり暗転したように、先のことはわからない。目の前の現実をいったん忘れてみよう)。
以下、(次号):「平安貴族の社会は経済と武力を意識しない世界だった」に継続アップ~
(記事出典:上山信一 氏(慶応大学名誉教授) 202401/11)
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