(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (4398)
『動物由来感染症 zoonosis(ズーノーシス)』とは?
「動物由来感染症」とは、動物から人に感染する病気の総称です。人とどうぶつに共通する感染症(Zoonosis:ズーノーシス)は、日本では、「人獣共通感染症」や「人と動物の共通感染症」とも言われますが、厚生労働省は人の健康問題という視点に立って、「動物由来感染症」という言葉を使っています。
WHO(世界保健機関)では、ズーノーシスを、「脊椎動物と人との間で自然に移行する全ての病気または感染(動物等では病気にならない場合もある)」と定義しています。
なお、「動物由来感染症」には、①人も動物も重症になるもの、②動物は無症状で人が重症になるもの、③動物は重症となるが、人には感染しないもの(豚コレラ)等、病原体によって様々なものがあります。
『動物由来感染症が問題となる背景』
その背景として人間社会の変化と人間の行動の多様性があげられています。たとえば、交通手段のめざましい発展による膨大な人と物の移動、人口の都市集中化、絶え間ない土地開発と自然環境の変化、先進国では高齢者の増加等の影響や、野生動物のペット化、動物工場のような形態での動物性食品の生産体制への著しい変化等が挙げられます。
そのような中で、今まで未知であった感染症が明らかになったり、忘れられていた感染症がその勢いを取り戻しています。
人間は多くの生物と共存している事実を忘れないで、幅広い視野に立って感染症の対策を立てて行く必要があります。
(記事参考:厚生労働省健康局・結核感染症課)
blog up by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木