(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (4375)
”偏った見方”とする意見もあるでしょうが、一方で、歯に衣着せない適切な評価なのかな~との気持もあります・・。
『今後の世界の行方を決めるー米国vs中国「インド太平洋圏の争奪戦」』
【日本を守る】-加瀬英明 氏ー「外交評論家)
これからの世界の行方は、米国と中国による「インド太平洋圏の争奪戦」によって決まる。オバマ前政権までは、米国は売上をなによりも優先するウォ―ル街の多国籍・無国籍企業が操るグローバリズムが牛耳って、あざとい金儲けの他に、世界の将来について焦点が定まらなかった。
2017年にドナルド・トランプ政権が誕生すると、「アメリカ・ファースト」を旗印として、米中対決が始まった。
五つの国が、インド太平洋圏の将来を決定することになる。米・中と、ロシア、日本、インドだ。明日の世界をつくる五か国はペンタゴン(五角形)と呼ばれるが、北朝鮮。韓国、台湾、東南アジア諸国連合、オーストラリアなどが脇役だ。
大陸国家である中国と、米国を中心とする海洋同盟諸国が、世界の中心となったインド太平洋圏を覇権を争っている。
インドから台湾を経て、日本まで連なる海洋・沿岸諸国が、中国という”暴れ龍”を囲む柵をつくっている。韓国はどちらにつくか分からない。蝙蝠(こうもり)だ。今のところ、米国を扇の要としている海洋同盟が有利だ。
中国の習近平国家主席が、インド太平洋圏の覇権争いをつくりだした。習主席は、米国が「グローバリズム」「リベラル」「ドル呆け」によって国家観を失いつつあったころ、トランプ政権によって米国が分断されたために力が衰えていると、大きく誤解して、背伸びして、米国に真っ向から挑んだ。それまでの中国の最高指導者が、中華思想による天下イズムの野望を隠して、猫を被っていたのをかなぐり捨てた。
そのために、米国が「中国、抑えるべし」で一致団結した。中国がよろめいている・・・。
【加瀬英明】
外交評論家。1936年、東京生まれ。慶應義塾大学卒業後、エール大学、コロンビア大学に留学。
ブリタニカ百科事典・初代編集長。中曽根内閣の首相特別顧問を務める。松下政経塾相談役など歴任。。著書に「グローバリズムを超えて自立する日本」など多数。
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