(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (4314)
『EUから日本への輸入:主な品目ー③』
-「チーズ」-
ワインのお供となるチーズ、国内の酪農農家を保護するために、現在チーズは29.8%という高い関税がかけられています。国内の酪農農家の反対もあり、チーズについては種類によって細かく関税率が変わったり、輸入枠(関税割当・一次税率)が設けられたりと複雑になっています。
例えば、カマンベールやモッツアレラなどのソフトチーズや粉チーズ、プロセスチーズなどの場合、輸入枠を設けた上で関税率が徐々に引下げられ16年目に関税率が0になります。原材料として使われるハードチーズ(チェダーやゴーダなど)やクリームチーズの関税は16年目に撤廃となります。
フランス産のカマンベールチーズで1,000円くらいの価格帯のものが800円程度になっているものと思われます。小売業界ではスーパーの明治屋が渋谷の店舗でワインとチーズの売場を広げ、フランスやイタリア産を中心に品ぞろえを増やしました。
ー「その他の食料品」-
ワインやチーズ以外にも関税が撤廃となる食料品はいりいろあります。大体が6年目とか11年目とかいうように猶予期間が設けられています。例えば、チョコレート、キャンディ、ビスケット、塩、パスタなどは11年目に関税が撤廃となります。
ー「シャネルのバッグやルブタンのシューズ」-
ヨーロッパからの輸入品の関税といえば、エルメスやシャネル、ルイ・ヴィトンといった高級ブランドのバッグや」財布などの革製品のことが気になる人もいるでしょう。特に革靴は関税が30%と高いので大きいですよね。
革製品についても関税撤廃は決まっているのですが、残念ながらこれは11年目というかなり長い猶予期間が設けられています。革製のバッグにかかる最大18%は発効から次第入力下がり11年目になくなります。革靴については今30%または4,300円というという高い関税がかかっていますが、これは11年目に無税となります。ルブタンのヒールを30%引きで買うことができるようになるまでは、まだ相当の時間がかかることになります。
ー「グッチやモンクレーンの服」-
同じ高級ブランド商品でも、皮革製品ではなく、衣類など繊維製品となると今まで13.4%がかかっていた関税が即時撤廃になります。
(記事抜粋:HUNADE EPA/FTA 2018/07/18)
blog up by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木