(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (4562)
『日本人が大好きな「安すぎる外食」が国を亡ぼす』
-「ビッグマック指数」に見る経営者の歪みー
オックスフォ―ド大学で日本学を専攻、ゴールドマン・サックスで日本経済の「伝説のアナリスト」として名を馳せたデービット・アトキンソン氏。退職後も日本経済の研究を続け、『新・観光立国論』や『新・生産性立国論』など、日本を救う数々の提言を行ってきた彼が、たどり着いた生存戦略をまとめた『日本人の勝負』が刊行された。
人口減少と高齢化という未曽有の危機を前に、日本人はどう戦えばいいのか・・?
【「日本の常識」か「人口増加の常識」か?】
地価が上がるには人口が増加しているから。インフレも人口増加がもたらしている。GDP(国内総生産)が成長する主因も人口増加。1990年代初頭まで神社の初詣のお賽銭も増加傾向だたそうですが、これもまた人口増加によるところが大でした。
戦後日本が経済的に他の国をしのぐ勢いで急激に成長したのも、その主たる要因は人口増加で説明できます。日本ではアメリカを除く他の先進国を大きく上回る勢いで人口が激増しました。これが日本の急成長の主要因です。
もっと大きく言えば、そもそも資本主義は、人口が増加した時代にできた制度です。
実は社会の常識の多くが、人口動態で説明可能なことに気が付いたのは、ごく最近です。海外でもごく最近になって、人口増加と経済成長の関係を研究する学者が増えていますが、論文はまだ非常に少なく、たいへん注目されている分野です。
では、人口が減少するとどうなるのでしょう? 推して知るべしです。日本はすでに人口減少の時代に突入しています。パラダイムがすでに変わってしまっているので、対処を急がなくてはいけないのです。
変えなくてはいけないものの一つが、企業経営者のマインドと戦略です。
(次号~、『人口減少時代には「松下流」は通用しない』)
(記事抜粋:週刊東洋経済 2019/02/22)
blog up by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木