(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (4554)
『日本をじわじわ蝕んでいる「静かなる有事」に気づいていますか?』
ー「未来の年表ー2」:河合雅司 氏ー
発売1年も経ずして、45万部を超えるベストセラーとなった『未来の年表』。その著者でジャーナリストの河合雅司氏が、その次巻『未来の年表ー2』を刊行する。
残念ながら、皆さんが生きている間は、人口減少や少子高齢化が止まらない。過去の少子化の影響で、今後は子供を産むことのできる若い女性が激減していくためだ。
人口減少のスピードは凄まじい。国立社会保険・人口問題研究所(社人研)の推計によれば、2015年の国税調査で約1憶2,700万人を超えた日本の総人口は、わずか40年後には9,000万人を下回り、100年も経たずして5,000万人ほどに減少する。
我々は、極めて”特異な時代”を生きているのである。
だが、こうした数字を漫然と追いかけ、社会の変化を大くくりに把握していたのでは、少子高齢化や人口問題は実像は掴めない。ましてや、それが自分の暮らしにどう関わってくるのかを理解できないだろう。
今後の日本社会では高齢化が激増に合わせて、少子化も止まる予兆がない。このままでは勤労世代が大きく減り、社会システムが機能不全に陥る。日本という国自体が無くなってしまうからこそ、「国難」なのである。
その対応には、ダイナミックな社会の作り替えが不可避だ。人口が激減する中にあっても「豊かさ」を維持するための方策である。
【「具体的な変化」に書き換える】
「ズレ」は議員や官僚だけでなく、イノベーション(技術革新)や技術開発の現場にも見つかる。少子高齢化に伴う勤労世代の減少対策として、人工知能(AI)やロボットなどに期待が高まっているが、開発者達は本当に少子高齢化の先を見据えているのだろうか?
その典型が、話題の超高画質映像システム「8K」だ。鮮明な画像で楽しみたいと心待ちする人も少なくないだろう、ただし、超高齢化社会を覘んだ時、追い求めている技術が果たして、超高画質映像システムでよいのかが疑問なのである。今後どんなにクリアな画像を実現したとしても、老眼鏡ではせっかくの機能を楽しめない。(笑)
高齢者達が求めているのは高画質ではなく、むしろ「音」にある。耳が遠くなり、ボリュームを大きくしてテレビを見ている人は多い。技術開発とは、社会の課題克服のためにある・・。
(記事参考:河合雅司 氏ー「未来の年表2」予告より~)
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「明治維新時までの日本の人口は”3千万人以下”であり、一億2千万人に至ったその後の150年間が、日本の歴史にとって”特異な時代”であることを見据える必要がありのではないでしょうか?」
blog up by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木