(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (4552)
『消費税率アップ』という”固い話題”を継続してきましたが、この後日本の直面する今一つの課題『人口減少・少子高齢化』をアップ予定ですので、貿易の絡んだ少し”軽い話題”をはさみます。
『たまごの輸出』
【輸出動向】 2015年の全国における「たまご」の輸出実績は、数量:2,3081トン(対前年比51.6%増)、金額:6億1千3百万円(前年比57.0%増)でした。2012年から数量・金額ともに年々増加しています。(※)平成29年度:3,819トン、10億2千万円)
【全国及び門司税関 国・地域別シェア】
2015年の国・地域別の金額シェアをみると、香港向けが第1位となっており、門司税関においては100%が香港向け輸出でした。たまごの輸出を行う場合、輸入国と日本の動物検疫による2国間条件締結がなされていないと原則輸出できません。現在、2国間の条件締結が行われているのが、香港、シンガポール、台湾です。
香港向けは、「対香港輸出卵取扱施設」の登録を都道府県に行うだけで輸出ができることから、登録施設は100か所以上ありますが、シンガポール向けは、施設の衛生管理についての要件が厳しいことから、登録施設は5か所のみとなっています。台湾向けは2015年10月9日から動物検疫所において輸出検疫証明書の発行を開始したことにより、本格的な輸出はこれからです。
【税関別・港別金額シェア】
21015年の税関別の輸出金額のシェアは、門司税関が64.5%を占め、全国第1位となっています。そのうち、博多港が56.4%を占めています。山口、広島、宮崎等の鶏卵生産地から近く、輸出先である香港への船便が多いことが、博多港からの輸出シェアが高い理由のようです。
☆政府は、成長戦略の柱のひとつとして、農林水産物の輸出額:1兆円の目標を掲げています。
【鶏卵輸入量】
たまご(鶏卵)の輸入は、消費量の5%で安定的に推移しており、保存性や輸送コストなどに優れる加工原料用の”卵粉”が約9割を占めます。
平成29年の輸入量(殻付き卵換算)は11万1,633トン(前年比22.1%増)で、「卵白粉」は、オランダやイタリアなどEU加盟国からの輸入が約6割を占め、「卵黄粉」は、米国からが約6割を占める。
【たまごの(1トン)どれくらいの量?」
鶏卵1個 × 16,667個=1トン、10個入りパック × 1,667パック=1トン
(記事抜粋:平成28年6月20日・門司税関)
blog up by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木