(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (4961)
従来、「貿易の3大要素」というと、「TIE(物流・保険・為替)」あるいは、「モノ・カミ・カネ」と言われてきました。しかし、現状の貿易において、最も重要であり国際取引きに不可欠な要素が、”地球環境保全やサステナビリティ(持続可能な社会)”の考え方に基づく国際統一基準の遵守です。
~(前号よりの継続)
「尿素SCRシステム」の浄化作業は、排出ガスに対してアドブルーを散布するため、燃料同様に定期的な補充が必要となり、アドブルー1リッターで走行可能な距離は約1000キロです。車種ごとによりアドブルータンク容量は異なりますが、一般的に12000Kmから15000Kmほどで交換を推薦しています。メーター上に残量灯や警告表示されるため入れ忘れるということはあまり起こりません。
アドブルー自体は、ディーラーやカー用品店、ガソリンスタンドで販売されており、トラックなどは車体下部側面、欧州車は給油口の隣などに設置されている場合がほとんどです。また、冬の気温がマイナスまで下がる時期には、アドブルーが凍結する可能性がありますが、エンジン始動後にアドブルーが解凍されれば、通常通り作動する仕組みです。
今後も国内では、ディーゼルエンジンを搭載するモデル車が増えていく一方で、規制クリアのために「尿素SCRシステム」を採用するクルマも普及するかも知れません。
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大勢として地球環境保全から、”エコ・環境車”として、「EV(電気自動車)」の話題が盛んですが、貨物自動車など高出力を必要とする車両でのディーゼルエンジン搭載自動車の必要性は高いですし、なにより、EV(電気自動車)に充電する発電が、原子力発電や石炭・天然ガス発電に頼っている現状からすると、地球環境保全・持続可能な社会な方向性に逆反するということもできます・・。
その意味で、水素発電用の小型ロータリエンジンを搭載するマツダの「ハイブリッド車」の将来開発計画に大きな期待を抱いています。いずれは、空気中からの水素燃料を賄う技術が開発されるのではないでしょうか・・? 早くから、この”ハイブリッド車”=「発電用水素ロータリーエンジン」に注目してきたのがノルウェーです。
blog up by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木