(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (4593)
『エシカル消費』
ーエシカル消費はどんな社会問題の解決に貢献できるのか?-
人間は生きていくうえで、消費から逃れることはできません。「衣・食・住」という生活に不可欠な3要素だけでも、そこで消費する洋服や食料、エネルギーは決して少なくないのです。
これらはいつ、どこで、誰がどうやって作ったのかー?。意識的に調べない限り、知らないまま日々が過ぎてしまいます。
実はこの「いつ、どこで、誰が、どうやって」を知ることが、社会問題解決の第一歩となるのです。
貧困や人権問題、気候変動といった問題が世界中で「喫緊の課題」となっています。これらは主として、先進国による大量生産、大量消費に端を発する問題なのです。先進国に暮らす人々の欲望を満たすために、途上国の社会的に立場の弱い生産者が搾取されたり、地球の再生能力よりもはるかに早く資源を使い、環境が破壊されたりしているのが現実です。
私たちが消費しているのモノやサービスの生産背景を知り、生産者の搾取を助長しない物を買ったり、環境負荷の低い物を買ったりするという行動を取ることは、それ自体が社会問題の解決への貢献なのです。
国連が掲げる「持続可能な開発目標」(SDGs=Sustainable Development Goals)の12番目に、「つくる責任、使う責任」があります。エシカル消費を実行に移すことは、少なくともこの半分を果たすことでもあると言えるでしょう。それだけでなく目標1(貧困をなくそう)や目標10(人や国の不平等をなくそう)、目標13(気候変動に具体的な対策を)、目標14(海の豊かさを守ろう)、目標15(陸の豊かさも守ろう)といった目標も同時にカバーできるのが、エシカル消費なのです。
(記事出所:Daiwa House Group(CRSへの取り組み)協力-エシカル協会)
blog up by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木