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『和牛は今や世界の「WAGYU」:米国、オーストラリアに続き中国でも生産』
ー消費者の赤身シフトも新たな脅威ー
そもそも、日本で”霜降り肉”が重視されるようになったのは。牛肉の自由化(1991年4月)がきっかけ。安価な輸入肉に対抗する必要上、高付加価値化を追求した結果だ。今では肉質等級4以上が全体の6割を占めるという。
だが、日本の畜産家が突き進む「霜降り路線」を土台から突き崩すような潮流が国内でも起こっている。「前菜も何も抜きで、いきなり300グラムのステーキを立ち食い」-ー、そんなスタイルの外食チェーン店が現れて、肉好きの強い支持を得ているのだ。
ペッパーフードサービス社(本社・東京)の運営する「いきなり!ステーキ」は2013年12月、銀座に1号店をオープンさせ、わ2015年7月までのわずか1年半で50店舗を展開。メニューの主力は日本向けに穀物飼育されたオーストラリア産牛であり、米国産アンガス牛。赤身肉だ。
「コース料理の中で50グラムとか60グラムの和牛ステーキが出てくるのが和牛の本来の使われ方。ガバガバ食べるものではない。いっぱい食べるのだったら、赤身の方がしつこくなく、うまいに決まっている」。(上村氏)
海外の富裕層の中にも、「霜降り肉」を”脂身”と捉えて敬遠する向きもあり、輸出拡大の阻害要因になっているとの指摘もある。
赤身志向が大きな流れになれば、和牛にとっては逆風となる。
(記事抜粋:長澤孝昭 氏 In the news編集部 2015/08/28)
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