(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (5434)
関税法第69条の2及び11には「輸出入してはならない貨物」の一つとして、知的財産権侵害物品としての(育成者権=種苗権)が掲げられてています。
『韓国で日本の高級マスカット”無断栽培”・・なぜ合法?』
~「日本ブランド」を守れ!~
韓国でも大人気「国産」の高級ぶどう。日本でも人気のの高級ぶどう「シャイン・マスカット」。平均19度の甘さが特徴で、日本の研究機関が30年かけて開発したまさに”日本が誇る品種”だが、実は今、このシャインマスカッ・マスカットが韓国でも大人気なのだという。
ソウル市内のスーパーマーケットでは、果物コーナーの目立つ場所に山積みされるなど、その人気が見て取れるシャイン・マスカット。その美味しさが「海を越えた」と思いきや・・、箱に書かれていたのは「韓国産」。日本に無断で栽培されたものだという。
”無断栽培” なぜ合法?
無断栽培のシャイン・マスカットが堂々と店に並べられているぶどうが特産品がの韓国中部の金泉市(キムチョン)市。金泉市の農畜産課長は「日本でシャイン・マスカットが開発された当時、品種登録をしなかったのが日本の残念なところかもしれない」とコメント。韓国でシャイン・マスカットを栽培することは違法ではないと言う。そのため金泉市では、「シャイン・マスカット栽培マニュアル」を制作し、栽培をバックアップしているのだ。
なぜ韓国で日本の品種であるシャイン・マスカットの栽培が違法ではないのだろうか?
実は、シャイン・マスカットを開発した日本の農研機構は2006年に日本での品種登録を実施。その際、輸出を想定していなかったため、海外での品種登録を行なわなかったのだという。
海外での果物の品種登録は、国内での登録から6年以内に行うことが国際条約で定められている。そのため、すでに申請期限が過ぎてしまった今、開発コストを全く負担していないにも関わらず、韓国でシャイン・マスカットが”作り放題”となってしまっているのだ。
相次ぐ「日本ブランド」の流出・・、日本の農家を守れるのか?
日本の”ブランド・フルーツ”の海外流出はこれだけではない。平昌オリンピック・カーリング女子の「もぐもぐタイム」で注目されたイチゴも、韓国が日本野イチゴを掛け合わせて作ったもので、韓国がこのイチゴを輸出しているため、日本はおよそ220億円もの輸出機会を失ったと見られている。金泉市が今年100トンほどの輸出を見込んでいるシャイン・マスカットも、その価格は日本の3分の1だ。
農水省は、海外で品種登録を行う際の経費の支援などを通じて品種の流出を防ぐとしているが、果たして、「日本ブランド」を守ることはできるのであろうか・・?
(記事出所:FNN・プライムニュース 2018/11/09)
blog up by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木