(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (4411)
アメリカの金融信用市場(クレジット・ローン)において、自動車ローンの積み上がりも消費の先行きに暗い影を落としている。
エクスペリアン(国際情報分析企業)によると、2017年10~12月期の新規自動車ローンの支払い額は月額515ドル(約5万円強)と前年比8ドル増えて過去最高を更新した。既存の返済額も前年同期比8ドル増えて月額371ドル(約4万円弱)となり、こちらも過去最高となっている。
支払いが増えている背景には金利の上昇がある。新車ローンの金利は5.11%と前年より37dbs上昇、中古車は8.84%と同30dbs上昇している。なお、新車のローン金利の方が低いのは購入者のクレジットスコア(金融信用力)が高いからであり、新車だから低いわけではない。
新車購入でのローン金額は平均3万1099ドル(約313万円強)と前年比509ドル上昇、中古車も平均1万9589ドルで317ドル上昇している。金利上昇に加え、購入価格そのものが上昇していることも消費者に負担を与えていると考えられる。
ちなみに、価格や金利の上昇に対する「苦肉の策」なのか、ローン期間が長期化する傾向にある。新規ローンの返済期間は平均で69カ月と1年前と比べて0.5カ月分長期化しているほか、信用の低い層に限ると72カ月(6年)を越えている。
ひと昔前であれば、自動車ローンは5年が主流であったが、今では7年や8年のローンも珍しくなくなった。最近では8年以上のローンも増えている。
2017年の米・新車販売は8年振りに前年を下回ったが、2018年に入っても苦戦が続いている。2月の新車販売は前年同月比2.4%減であり、回復の見通しが立たない情勢だ。
米国での新車販売の苦戦は氷山の一角であり、消費全体が低迷する危険性を示唆しているのかも知れない・・。
(記事抜粋:スーザン・グリーン NY在住ジャーナリスト・「「ウオール街特急便」ZUU online 2018/03/11)
blog up by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木