(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (4385)
『アメリカの輸入制限 日本は対応に苦慮 EUや中国は報復検討』
”たてまえ”だけにしろ、第二次世界大戦後(1945年)~からの「20世紀の自由貿易体制」を推進リーダーとして牽引してきたアメリカは、その自由貿易のリーダーとしての役割を本気で捨て去り、保護貿易へと逆転するのでしょうか?
トランプ大統領が今月1日に表明した「鉄鋼ぶ25%・アルミニウムに10%の関税をかける」との輸入制限を巡り、日本政府は日本製品を例外とするよう求めていたが、米国は「すべての国を対象とする」姿勢を示している。欧州連合(EU)や中国は報復措置を検討するが、安全保障面からも日米関係を重視する日本は強硬措置は避けたい考えで、対応に苦慮している。
ただ、トランプ大統領は今秋の中間選挙をにらみ、支持層へのアピールのために輸入制限発動が不可欠と判断している模様だ。正式発表はもう少し後になるとも思われるが、鉄鋼関連工場が米国内で最も多いペンシルベニア州での下院補選(13日)までに発表するとみられ、好転への期待感は薄いし、説得は容易ではない。
日本政府の菅官房長官は5日の記者会見で今後の対応について、「措置の内容や日本企業への影響を十分精査した上で、まず米国側と協議する」と述べた。
日本が米国へ輸出する鉄鋼製品の多くは「米国鉄鋼企業が生産できない高付加鉄鋼製品」(日本鉄鋼連盟)のため、製品ごとの例外措置が適用される可能性もあり、まずは米国の出方を見極める考えだ。
☆
トランプ大統領の過激な発言などもあって、彼の政策全体が危険なものに思えることに加え、語感的にも「自由」に対して「保護」という響きは、時代に逆行したイメージを持ち易いために、多くの人は「保護主義=”悪”」ととらえやすいのではないでしょうか?
しかし、「自由貿易を推進することが望ましくて、保護貿易に走ることが悪だ!」と単純に言い切れないところに、この問題の難しさがあります。
〇 トランプ大統領政策で自由貿易が衰退?自由貿易のメリットとデメリット
〇 ≪米鉄鋼輸入制限≫摩擦懸念、市場も同様、NY大幅続落
(毎日新聞)
〇 米、鉄鋼に関税 日本株安「あおり食う」 鋼材だぶつき市況暴落恐れ
(産経新聞)
〇 鉄鋼・アルミの新関税、米高官「例外なし」 日欧も対象
(朝日新聞)
〇 EUや中国は対抗措置 トランプが仕掛けた貿易戦争が日本を直撃
(日経ゲンダイ)
〇 ≪米輸入制限≫日本は対応に苦慮 EUや中国は報復検討
(毎日新聞)
blog up by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木