(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (4374)
『牛肉の輸入量、オーストラリア産からアメリカ産へ転換進む』
平成28年度における日本の牛肉消費量の内、国産牛肉は37・5%を占めるに過ぎず、62.5%が輸入牛肉です。
国別に見ると、最大のシェアを占めるオーストラリア(豪州)産は、冷蔵品が11万5225トン、冷蔵品が16万1441トンといずれも前年度から減少した。一方で、次いで輸入量の多い米国産は、冷蔵品が11万3423トン(57%増)、冷凍品が9万3999トン(3%増)と、前年より大きく増加している。
日・豪経済連携協定(EPA)発効3年目の平成28年度の牛肉の関税率(EPA協定税率)は、豪州産が冷蔵品:30.5%、冷凍品:27.5%に削減されたものの、出荷減により高値が続いているため生産量の回復している米国産への転換が進んだものとみられる。特に、米国産の冷蔵品は、27年度以降、16カ月連続で前年同月比2ケタ増が続いており、外食や家計消費における牛肉消費の増加にたうながっているものと思われる。
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『ジビエ活用 地域発信 鹿児島でサミット』
「日本ジビエ振興協会」は先月(2018年1月26日)、野生鳥獣の肉(ジビエ)の利用拡大に向け、「第4回日本ジビエサミット」を鹿児島市で開いた。『ジビエが動く、観光も動く『始まる!国ジビエの本格流通』をテーマに企画した講演やセミナーを通じ、参加者はジビエを活用した地域の新たな魅力を発信するヒントを探った。
全国から行政やジビエの捕獲、調理、加工、流通に関わる関係者約500人が参加した。同協会の藤木代表理事は「ジビエを本格流通させるには関係者が知識と技術を深め、協力し合うことで実現できる」と挨拶した。
会場では、ジビエの魅力を引き出すレシピや調理法、衛生的解体方法、加工技術、流通、販売などに関するセミナーが開かれた。ジビエ料理や加工品の試食には多くの人が集まり、調理法など質問が上がった。
阿久根市の県立鶴翔高校は「鹿肉コンフィ」を紹介。同行総合学科の本蔵千華さんは「特産のボンタンを食い荒らす鹿を、ボンタンを使って(料理)開発した。鹿肉のおいしさを広めたい」と来場者に試食を勧めた。
農水省の谷合正明副大臣は「ジビエの利用拡大は農村を守り、農家の所得向上につながる。来年度はモデル地区の設置や認証制度を導入し、全国的にジビエを普及していく」と話した。
(記事:日本農業新聞 2018/01/27)
blog up by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木