(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (4346)
アメリカは現状において、「世界最大の経済大国」であると同時に、世界最大の「農産物輸出大国」でもあります。
1973年のアメリカの大豆(ダイズ)輸出禁止措置を振り返ってみましょう。
1972年に世界的な異常気象が起こりました。穀物価格は20年~30年周期で不作による高騰が起こっています。
1972年の不作では、旧ソ連が1800万トンもの穀物をアメリカから輸入しました。当然、アメリカ国内の穀物価格も暴騰しました。特に大豆の価格は3倍に跳ね上がりました。
アメリカでは食料の価格高騰による物価上昇が起こりました。ニクソン大統領はアメリカの大豆の輸出を禁止します。その結果、日本の国内から豆腐(トウフ)が姿を消し、日本でもインフレが起こりました。
2008年の日本の大豆の輸入先はアメリカが72.3%、次がブラジルで15.2%です。日本の農産物輸入の32.5%がアメリカ、EUが12.8%です。”1973年の大豆ショック!”では、日本の海外への農産物輸入依存の危うさを広く国民が知るところとなりましたが、それにもかかわらず食料自給率は1973年よりも低下しています。
『なぜ、アメリカは農業輸出をするのでしょうか?』
本来、国際分業を前提とした自由貿易論では、アメリカのように資本力がある国は工業製品を輸出に特化した方がメリットがあるはずです。アメリカの農業予算は3兆3000億円で国家予算に占める割合は1.2%です。日本の農業予算は2兆2000億円で国家予算に占める割合は2.6%です。(2005年データ) アメリカの農家1戸当たりで割った農業予算額は158万円で、日本の農家1戸当たり予算の79万円の2倍となります(農地1ha当たりの予算は日本がアメリカの2.5倍です)。アメリカの農家は生産規模が大きいものの、農業生産には多額の補助金を出しています。
アメリカの食糧は戦略物資です。旧ソ連を中心とした社会主義国との間での冷戦が主な原因ですが、アメリカは自国の輸出物を外交交渉の手段として利用してきました。軍事力はその次の段階です。日本がアメリカと戦争をする原因となったのは、アメリカが日本に経済制裁として石油と鉄鉱石の輸出を禁止したからです。
2007年での世界市場における主要農産物の輸出国のシェアをみると、アメリカは小麦:29.5%、トウモロコシ:61.8%、ダイズ:80%の圧倒的なシェアを誇っていました。
1950年~1980年の間に穀物の生産量は1.4億トンから3.3億トンに増産されました。そして、その3分の1が輸出に振り向けられました。
まず農家の大型化・集約化を進めました。農業の生産性向上のために化学肥料や農薬を大量に使用するようになりました。そして、最後に農家への手厚い価格保証政策です。アメリカは主要農産物の目標価格を設定して、価格が下回った場合、直接、農家への手厚い価格保証金を主払ってきました。
(※)日本の場合は、「国内産業保護関税」での高関税率による消費者負担とする施策です。
(記事参考:林 雄介 氏 「なにが問題?日本の農業」 (株)ぎょうせい出版」
blog up by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木
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