(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (4424)
年始より、このブログで、「食品安全」を継続しています。国境の無いがごとくの経済活動は”食品”も例外ではなく、大量の食品が国境を越えて世界中で取引されており、その「食品安全」に関して、国際的に統一された同一認識が必要な時代となっています。
途上国においては、輸出政策として”国際食品安全規格の認証取得”に積極的ですが、もともと衛生i観念の高かった日本においては、この「国際統一規格・国際認証」というグローバル化の流れから大きく立ち遅れている現実があります。
このまま行くと、「日本の食品は、安全が確保されているのだけど、国際基準に合致していない、輸出者が国際認証機関の認証を受けていない」ということで、”良い食品なのだが、輸出できない”、”取引きが成立しない”という方向に進む方向性が危惧されます・・。
具体的に言うと、【食品安全】と一口に言っても、「国際規格」か、「国際認証」か?、「農水産物」か「加工食品」か?、「国連等の公的機関の規格」か、食品関連業界の「民間団体の認証」か?、「収穫・採集物の安全」か、「製品製造過程の安全」か?、「食品製造過程の安全か」、「加工食品の品質確保か」?
残念ながら、我が国においての「食品安全」に対する認識と行動はこれらが”ごちゃ混ぜ状態”の現状にあるのではないでしょうか?
農林水産省や厚生労働省の各省庁が管轄する多くの組織が乱立し、そのどれも、公的に国際規格に合致し、国際認証済みとされるものは存在しません・・。既存の国際規格、国際認証を越えて、我が国の規格・認証制度が”国際統一基準”に代わるとした明確なビジョンがあるのなら別ですが、それらの確固たる裏付け無しに、「国際規格・国際認証制度」を軽視し続けることは、”和食の世界展開”に大きな障害を発生させることになるような気がしてなりません。
かつての、”ガラパゴス携帯電話”に続いて、”食のガラパゴス!”とならないことを強く願います・・・。
あえて言えば、厚生労働省や農水省が、「これが”和の食”の究極である!」と、我が国における従来通りの板前の手法での”てっちり”=フグの刺身や肝を食することができるシステムを世界中に広め、認めさすことができるならば、何もそれ以上の言葉はありません!
究極の”毒魚”であるフグを生で食する日本人を海外の人々は、”食の異端者”としかみていないわけですから~・・。
by gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木