『Milano Expo-2015 -Japan day』
(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (4297)
2年も前に開催された国際博覧会の話題を、なぜに今頃になってアップするのか?
世界的な”和食ブーム”、”食の空洞化”に係る重要な転機となる、ある事件がありました。
『ミラノ国際博覧会(2015年) 2015年5月1日~10月31日(184日間)』
「地球に食料を、生命にエネルギーを」のスローガンを掲げたミラノ国際博覧会は、2年前に184日間に渡って開催、184ヶ国・地域・国際機関と約2000万人が訪問した”世界最大の食のイベント”でした。
我が国の、ミラノ国際博覧会への参加については、平成24年3月の閣僚会議了承により、農林水産省、経済産業省を幹事省、国土交通省を副幹事省とし、独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO)を参加機関として公式参加。「日本館」は、展示デザイン部門で金賞を受賞し、”行列嫌いのイタリア人を並ばせた”と、10時間待ちの日も発生するなど人気バビリオンとなった。
このイベントに日本政府はなみなみならぬ意欲を示してきた。世界の”食の市場”は今後10年間で340兆円~680兆円と倍増することが見込まれており、日本の農水産業や食品産業の発展のために、なんとしてもそのその成長を取り込む必要があると考えているためだ。
2020年には日本産の農林水産物・食品の輸出額1兆円を目指しており、ミラノ博覧会は”日本食”を世界にアピールするのに絶好の機会だったのである。
万博参加にかかる費用75億円のうち、50億円は幹事省である農林水産省と経済産業省が拠出し、残りは10億円をJAグループなどが負担。
会場に建設された「日本館」の面積が約4100㎡で、参加国中5番目に広いというのも、日本政府の本気度がうかがえた。
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だが、そこには”大きな”カベ”があった。
その”壁”とは、きわめて厳しいEU(欧州連合)の「食品輸入規制」だ。EU は食品輸入に極めて厳しいことで有名で、原則としてEU認定施設で製造されたものしか輸入を許可しない。
『HACCP(ハサップ)』=国際的な食品衛生管理システム。元々は、アメリカのNASA(アメリカ航空宇宙局)が開発した食品安全基準。
(記事参考:安積明子 氏 東洋経済オンライン 2015/07/10)
次号では、『DRIED BONITO : KATSUOBUSHI』の話題をアップしてみます。
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