『経常収支が黒字だから、日本は儲かっているのか?-②』
(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (4119)
「サービス収支」は、外国人旅行者が日本で使った宿泊料・飲食代などから、日本人旅行者が海外で使った費用などを差し引いたものです。特許料なども含まれますし、外国企業の飛行機などを使った費用なども含まれます。
「貿易収支」と「サービス収支」は、性質が似ているので、併せて
「貿易・サービス収支」として取り扱われることも多いです。日本人が働き、外国人が楽しみ、その対価を外国人が日本人に支払うのが貿易・サービス収支の受け取りで、外国人が働いて日本人が楽しみ、その対価を支払うのが貿易・サービス収支の支払いで、その差額が貿易・サービス収支です。日本のメーカーが自動車を作って外国人に使わせてあげるのと、日本人の料理人が外国人旅行者に料理を振る舞うのと、同じ事だ、というわけですね。
「第一次所得収支」というのは、日本人(日本企業、日本政府などを含む)が外国から受取った利子や配当などから、日本人が外国に支払った利子や配当などを差し引いた値です。
「第二次所得収支」というのは、日本政府が貧しい国などに援助している金額の一部などです。
『経常収支は、家計に似ている』
”家計が黒字か赤字か!?”というには、収入の範囲内で生活できたか否か?言い換えれば貯金が増えたか否か?ということを意味しています。「経常収支」も、似ています。
(以下、次号に継続~)
(記事抜粋:Wedge 2017.02.14)
Blog up by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木