(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (4115)
『クアウドファンディング(Crowdーfunding)』とは?、不特定多数の人が通常インターネット経由で、他の人々や組織に財源の提供や協力などを行うことを指す。
群衆(Crrowd)と資金調達(Funding)の合成語である。
具体的には、「こんなモノやサービスを作りたい!」、「世界の問題を、こんな風に解決したい!」といったアイデアやプロジェクトを持つ起案者が、専用のインターネットサイトを通じて、世の中に呼び掛け共感した人々から広く資金を集める方法です。
インターネット決済が浸透し、世界で多くのクラウドファンディングサイトが生まれています。
日本では、2011年の東日本大震災をきっかけに、被災地復興事業の資金調達という形で一気に広まりました。
実は、クラウドファンディングの考え方や仕組みは、
日本でも昔から存在していました。
例えば、寺などの改修工事。鎌倉幕府ができる直前の1180年、焼き討ちで焼失した東大寺と大仏の修復・再建のため、再興事業を指揮した僧・重源は全国各地を回り、信者や有志から少額の寄付を集め、修復・再建のため庶民から広く寄付を求める=
「勧進(かんじん)」がありました。修復が終わると、寄付者の名前が寺に記されることもありました。
クラウドファンディングのアイデアは多岐にわたり、幅広い分野で活用されています。新しいテクノロジーを使った商品開発、映画製作や本の出版、ゲームやアプリの開発、アーティストのCD制作やコンサート運営、伝統工芸品の創作、建築物の改修、懐かしのモノを蘇らせる計画、先進医療の研究、企業の運転資金調達、新興国の貧困対策への自立支援など・・・。
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「勧進(かんじん)」の歴史的な実績を持つ日本には、この『クラウドファンディング』の下地は十分にあると思います。と言うよりも
「融資担保は不動産!夢幻の計画に投資など、とてもとても・・」との銀行の融資拒否!に対応する世界的な動きとは感じませんか!?
「この閉塞しきった日本を一度、”リセットして欲しい・・”」との若者の嘆き。同情すべき点は多々あるのも事実です。しかしながら、志ある一部の若者は、広く自分をアピールし、賛同者をつのり、資金援助を得て、自分の夢を達成していく。そんな若者もいることを忘れないでください。そして、極めて保守的な日本の社会ではあるけど、「能力・価値ある企画には、銀行を排除して、賛同者から直接の資金を集めて融資、協力する」とする機運が発生しているのです。
(記事参考:朝日新聞・クラウドファンディングサイト A-port)
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必要なのは、ネガティブ(否定的)に現状から逃げてこもるのではなく、積極的に自己をアピール、賛同者を集める”気迫”です。それが無い限り、今の中国、韓国、ベトナム、インドの若者に国際舞台で勝てませんし、何より、あなた自身の人生を活かすことは不可能でしょう~・・。
「”夢”に投資・融資する!」、その新たな機運を掴んでください。
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木