(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (4111)
今では、日本からの檜(ヒノキ)の供給が、韓国の需要に追いつくかが心配されているほどに、市場は活性化しています。
ですがこの
『供給が追い付くのか』という問題の本当の意味は、韓国での需要が高まり過ぎているからというものではなく、日本国内の問題なのです。理由は、林業に従事する人の減少にあります。国内需要の減少から、価格も下落傾向。若い人が林業に就かないという事情から、木を切る人がいなくなっているのです。
日本の国土の3割は人工林で、今日現在で言えば、出荷できる原料材はたくさんあります。ですが、林業は生産のサイクルが長いため、今、木を植えても収穫できるのは50年~60年も後。自分ではなく子供や孫が収穫するという世界です。現役世代がますます高齢化する中で、日本の林業の未来はとても心配な状況にあります。
そこで注目されるのが、輸出市場です。日本では曲がったキュウリが安くなってしまうように、消費者が敬遠する見た目というものがあります。ですが、
海外の消費者は気にしないこともあるので、そのような違いは輸出市場の強みです。ヒノキでも同じ現象が起こっており、日本では節のある丸太は安値になってしまいますが、韓国ではそれでも高く売れるのです。この違いは、日本にとってとてもありがたいことです。
今、『韓国の檜(ヒノキ)ブーム』に便乗しようと、たくさんの建築資材メーカーが勧告に進出しようとしています。建材見本市なども開催され、資材だけでなく家具も幅広く出展されるようになりました。家具も、日本向けの洗練されたデザインを採用しつつ、素材を檜に変えることで、韓国の冬層に売れるようになるようです。
加工品については、すでに韓国国内メーカーとの差別化が始まっています。オンドル(韓国式床暖房)などでも、檜を使ったフローリング(床材)が提供されるようになっています。これは、日本の加工メーカーがリードし、熱に強い檜を、日本の強みであるハイテクと伝統的な技術で加工し、韓国メーカーの追従できていない製品を生み出すことができています。
素材の輸出だけでなく、素材に合う技術も輸出する。これこそ、日本企業の戦略だと言えます。
(記事出所:PERSONAL USINESS BRAINS 2015/04/10)
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林業も含み、『農林水産業』での従来の票田としての”給付金保護政策”でその産業基盤を潰してきた政策の犠牲は深く大きく、「産・官・学」共同での”六次産業”への国家戦略提起への転換が必要と強く感じられます・・・。
Blog up by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木