(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (4105)
前号では、17日に破産が決定した韓国の世界第7位であった『韓進(ハンジン)海運』の会社更生法申請の前に世界で運用していた海上コンテナはTEU換算で”約53万個”であった。と述べています。
そのコンテナの現状は、どうなっているのでしょうか? 破産・韓進海運の営業網を買収した韓国中堅財閥のSM商船は、なぜ、3月の営業開始に向け、取りあえずの9万個のコンテナの確保に苦労しているのでしょうか?
昨年の秋以降、経営危機が叫ばれ始めて、コンテナ積み卸しをしてくれるところへの未払いなどで、長いこと漂流していたり、卸したコンテナを保管してもらえなくて野積みとなっているままです。コンテナ自体は”国際規格”ですから、塗り直せば再利用もできるし、いつまでも「HANJIN」カラー・ロゴのコンテナのままで放置もできないが、塗り直す資金の出所もない。
韓国物流企業の90%以上が密集しているロングビーチ・ロスアンジェルス港ではコンテナ総合ターミナルで荷役作業の後放置された空コンテナ処置で頭を悩ませている。LA・ロングビーチ港周辺に放置された空コンテナは1万5千個余りに達しているものと推算されている。この内韓国の物流企業50社が空コンテナ5千個を変換できず、私設の野積場などに保管している。
空コンテナ1個当たりに1日の保管料は50ドルだ。ここにコンテナをトラックに乗せた輸送機器、Sトレーラーシャーシ保管料までを合わせると、約80ドルに上る。
韓進海運が空コンテナを引き取らないために物流会社が保管していては保管料が発生している。未収金などもあるので、コンテナが韓進海運の債権者の手に渡る可能性はほとんどない。
さらに物流業界の一部では韓進海運所有の空コンテナを、屑鉄(スクラップ)として売るという声も出ている。屑鉄(スクラップ)として売った場合、空コンテナ1本当たり、450~500ドルは取り戻すことができるからだ。
コンテナ船は、現地で下ろした空コンテナに貨物を詰めて帰路も運賃を稼ぐように海上運送を行うのであるが、それが機能していないんで、韓国向けはすでに別の海運会社が貨物を運び始めている。
そうなるとSM商船は、再参入しようにも実績がないし、韓進海運の保管料は全くの未払い状態ですから、「返して欲しければ保管料を払え!」というわけで、承継はできず、放棄するしかない状況です。「コンテナ船」ですから、”コンテナ”がないことには、貨物の海上輸送はできません。
(記事参考: Blogーminaつぶやき 2017/01/18)
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韓国のSM(サムラミダス)グループというと、「SMエンターテイメント」の音楽企業グループではないですか・・?
Blog up by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木