(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (4099)
他国との売買通商=輸出入が課題であるはずの「貿易ともだち」に、”鎖国”の話題とは、如何なものでしょう~? しかし、この
「日本の鎖国」については、我々日本自身の捉え方と海外の捉え方はまったくに異なっており、興味深いですし、混沌とした現在、本気でこの”鎖国”を見つめ直す必要性も感じます・・。
『小中社会科、「鎖国(さこく)」消える・・・次期学習指導要領』
文部科学省が14日に公表した次期学習指導要領の改正案では、小中学校の社会科で「鎖国」の表記を止める。文科省の担当者は「当時、鎖国という言葉は使われていなかったので、正しい言い方にした」としている。
「日本は、世界の中で際立って特色のある、洗練された文化を長年保ってきた国である。その日本が、経済大国に成長し、しかも世界第3位を占めるに至っている。そして、人類の文明が到達した偉大な進歩のうち、多くの分野で最先端か、もしくはそれに近い位置に立っているのである。この成果がいかに目覚ましいものであるかは、世界地図を拡げて日本の地理的条件を調べ、その天然資源の乏しさを考慮に入れると、いっそうはっきりしてくる。この国がなぜこれほど大きく発展したかは、地理的条件や資源では説明することができない。それは一重に、国民のすばらしさと特異な歴史的経験の賜物なのである」。
これは元駐日大使であり、ハーバード大学教授であったエドウイン・ライシャワー博士の著書から引いたものである。
ライシャワー氏の言う
「特異な歴史的経験の賜物」である『江戸時代の”鎖国”』とは、現在の日本にとって、何だったのであろうか?
江戸時代とは17世紀から19世紀後半にかけての250年間をいう。この時代のヨーロッパはどうなっていたのだろう~? ヨーロッパ各国の「植民地政策」が拡大する中、
250年=数世紀に渡って”安定した国家を維持した国”は、歴史的、世界的に見ても、”特異な国” 現状の先進国の中で日本”だけであったのです・・・。
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「鎖国(鎖国)」をネガティブ(否定的)に捉える考えが文科省にあるとすれば、僕は反対です。
確かに、長崎の「出島」でのオランダ貿易や、薩摩(かごしま)など3カ所で貿易が継続されていたのですから、実質的な鎖国ではない。とは思いますが、今少し、江戸・徳川幕府の「鎖国政策の意味?」を再考することが、”混沌とした現在の世界での日本の生きる道のヒント”があるような気がしてなりません・・・。
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木