『酉年:ABCD、D=Deutsche Bank(ドイツ銀行)』
(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (4059)
「ドイツ銀行の破綻の懸念」に関しては、昨年の9~10月あたりに”リーマンショック級の世界恐慌再来か!”とかなり騒がれました。その内容と現状はどうなのでしょうか? 当時、「Serchina 為替王」で適格で解りやすい記述がありました。
『ドイツ銀行危機で世界株価暴落の噂は本当か?=為替王 2016/10/05』
Q: ドイツ銀行の破綻危機で、リーマンショック級の世界恐慌、株価暴落が起きるって本当ですか?
A: 世界の株が暴落するかどうかは別として、まず、ドイツ銀行が厳しい状況に追い込まれ
ていることは確かです。
Q: ドイツ銀行はどんな状況なのですか?
A: ドイツ銀行の株価は、2015年夏頃までは、だいたい株価は30ユーロ前後の水準
でしたが、2016年は下げがきつく、9月には一時、9ユーロ台に突入する場面も
ありました。(現在11ユーロ台) 株価は2016年年始と比べてもほぼ半額、
2015年高値と比べれば約3分の1に下落しています。あのリーマンショックの安値時
さえも下回っています。
Q: ドイツ銀行は、なぜ株価が暴落して、危機的状況になっているのですか?
A: リーマンショック前のことが問題視されています。当時、金融機関が、ハイリスクの
金融商品を強引に販売していたケースがあり、それがリーマンショックの原因の一つ
だったのですが(サブ・プライム問題)、アメリカの銀行はすでに罰金を支払うなどの
処分が済んでいます。ところが、今になって、ドイツ銀行はアメリカ当局(司法省)から
巨額の賠償支払いを要求されました。
Q: それでどうなったのですか? ドイツ銀行は賠償金を支払って、お金がなく
なったのですか?
A: いいえ、当初の要求額は、巨額でとても払い切れるものではないので、支払って
いません。
もしも、本当に、それほど巨額の負担を背負わされると。ドイツ銀行が破綻する
恐れがありますから、株価が暴落したわけです。
Q:実際、どうなるのですか? 負担を背負わされるのですか?
A: 2016年9月末には、当初の要求額の半分以下の賠償金で合意しそうだとの
報道があったため、世界の株価が急反発して、日本株も週明けは持ち直して
います。
~それで、年を明けた現状~今後はどうなるのでしょうか? 次号に継続します。
(記事出所:Serchina 為替王 2016/10/05)
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木