(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (4055)
ー最先端サイバ二クスを活用し医療器材として”人支援産業”の創出を・・・CYBERDYNE(株)ー
~(前号より継続)
HALには福祉用と医療用の2つのタイプがあり、HAL福祉用はすでに全国で150の福祉施設などに350台はどがレンタル販売され、トレーニングを目標として活用されている。医療表HALは。2012年度末より、治験(公的な臨床試験)が始まり、2013年にはドイツ、スウェーデンも参画し、日本主導で国際臨床試験が始まっている。
また米国での臨床試験も計画されている。
世界初の革新技術を搭載したロボット医療機器が世界に展開される時期が近づいている。これは医療機器の大半を外国製に依存している日本にとって、非常に大きな意味を持っている。メイドインジャパンの最先端ロボット技術を駆使した医療機器の開発・実用化が始めて可能となる。
同社は2012年12月に、医療機器製造の品質マネジメントシステム規格「ISO13485」の認証も取得した。これは医療機器として製造される医療用のHALを対象としたもので、この規格でロボットが認証されたのも世界で初めてのことである。また、2013年2月にはサービスロボットの国際安全規格である「ISO・DIS13482」の世界初の認証をHAL福祉用で取得した。これにより、生活支援分野でも利用者の安心を得ることができるのはもちろん、サービスロボットの分野で日本が世界を主導するための大きな一歩を踏み出したといえる。
人間の意志によって身体機能を補助・拡張・改善するHALは、世界最先端の”人支援技術”である。そこで、同社が立地する筑波に最先端のサイバニクス技術を提供する実証実験のフィールドをつくり、世界中から医療従事者や患者がやってきて、サイバニクスを活用した新しい医療機器を生み出し、育成する場をつくろうと、「サイバニクス国際医療開発センター構想」も立ち上がりつつある。
(記事:我が国ものづくり産業が直面する課題と展望ーものづくり産業復活の方向性)
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我が国の漫画・アニメ作家は以前より、”極めて具体的な詳細で近未来世界を予想”させ、その作品を発表してきました。アニメに表現されるサイボーグ世界は”軍事利用”であり、日本のサイボーグ技術へは各国の軍需産業が熱い視線で見つめており、開発・実用されている機器も多々あります。日本の持つ高度なサイボーグ技術がより適正方向での発展を願うばかりです・・。
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木