(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (3247)
前号では、マレーシア首都・クアランプールで、日本の”焼き芋”がヒットしていることを話題にしました。
加えて、日本では「小さいサツマイモ」は、規格外として”市場性が低い”サツマイモの方が反対に高評価で市場性が高いとの内容です。
『拡大するアジア市場』
日本は、2010年をピークに人口が減少し、高齢化も進行しています。現状の推移でいくと、2035年には人口が1億人を割り込み、3人に1人が65歳以上の高齢者となる見込みです。
一方、2020年のアジアの中間層(世帯年間可処分所得が約5,000~35,000ドル)は20億人の現在より2.1倍となり、富裕層(同、35,000ドル以上)は、2.26億人の3.5倍になると予想され、特に中国の伸びが顕著で、富裕層は2010年:2,100万人⇒1億2,600万人と6倍に増加すると見込まれています。
【物差しの違う市場】
国内では低評価されている商品が、海外で高評価を得る可能性もあります。
(例)
・香港、台湾で食べ歩き用に小型のサツマイモが高評価。
・国内では安値となる大きなサイズの長芋が台湾では高評価。
・中国、台湾で”大玉リンゴ”、ヨーロッパでは”小玉リンゴ”が高評価。
【日本とは異なる海外の視点】
日本とは異なる海外の視点で商品を見直し、改良に結び付けることができる。
(例)
昆布の加工卸小売業者が、昆布そのものでは輸出が困難との認識から、輸出向けに昆布のうま味を活かした調味料を開発。パッケージにも工夫を凝らし、米国で成功。さらに国内でも海外での評価を活かして、これまで浸透が難しかった地域・業界の市場開拓に成功。
(記事参考:ジェトロ・農林水産・食品部 2014/02)
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木