(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (3027)
前号では、オンライン金融技術の「FinTeck(フィンテック)」を取り上げました。そのフィンテックの一つとして最近、「Bit Coin(ビット・コイン)」と言う言葉をよく聞きます。
『Bit Coin (ビット・コイン)』
インターネット上で流通している電子マネー。通貨の単位はBTC。 紙幣や貨幣は発行されていないため、「仮想通貨」・「デジタル通貨」などと呼ばれる。
ビット・コインの流通を管理する事業主体や国家もなく、中央銀行のようなものも存在しない。
米ドルや円などの現実通貨との交換は、ウェブ上の「交換所」を通して行われるが、決済は金融機関を通さないため、諸経費や手数料は発生しない。
そのため、小口売買やP2P(対個人取引)、とりわけ国境を超えた送金、決済に利用されている。
2009年5月、米ドル中央集権に反発するハッカー達が開発・普及させた。様々な意見や批判もあるビット・コインではあるが、手軽さや利便性の高さが人気で開発からわずか4年の2013年4月には流通量が10億ドルを超えるまでに成長した。
(コトバンク)
『世界共通の仮想通貨=ビットコイン、国の通貨権を脅かす』
【現実流通通貨】
「お金とは何か?」 1万円札、500円玉 そのものには価値はありません。1万円札は、ただの紙きれですし(印刷物としての原価は、1枚=数円の価値ではないでしょうか)、500円玉は、ただの白銅のかたまりです。では、なぜ? 1万円札を支払うとその対価としてモノやサービスを手に入れることができるのか? それは、1万円札という紙切れを価値のあるものだと「思い込んでいる」共通認識があるからです。その思い込みを一般的には「信用」と呼びます。
では、なぜ多くの人が、ただの紙切れや銅のかたまりをそこまで「信用」できるのでしょうか?
それは、紙幣や貨幣を発行している中央銀行ひいては政府を信用しているからです。政府のマネジメント能力が低い国の通貨は信用できないので安く評価されますし(極論:国が潰れれば、ただの紙切れです)、マネジメント能力の高い国の通貨は高く評価されます。
ここで抑えておきたいことは;
① お金は、「それに価値があるという共通の思い込み」があって、
初めて成り立つ。
② 現実社会では、人々は無意識のうちに貨幣価値の裏付けとして
「国を信用している」
と言うことです
(by シリコンバレーからよろしく svjapan.blogspot.jp 2014/06/30)
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インターネット上の数字だけの「姿の見えないお金=ビットコイン」、仮想通貨、デジタル通貨というには、しっかりと根を下ろし、莫大な額が実際に決済され、米ドルや日本円、ユーロなどの現実通貨にも交換手段を持つわけで、やはり、「通貨」と呼ばざるを得ません。現実通貨を発行する「国」への「信用」が落ちたとき、オンライン金融テクノロジー=「フィンテック」は一驚に拡大する可能性があります・・。
なお、カナダ中央銀行・執行役員による、「ビットコインは、新しい金融秩序をもたらす」とのコメントは、非常に興味を覚えます。
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木