(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (3012)
①中国経済の減速、②原油安、③米ドル金利高を3要因とする世界経済の低迷を受けて、業界再編・統廃合は、どの業種も同様で、世界的規模でのM&A(Mergers and Acquisitions)=「企業の合併・買収」が加速化しています。
とりわけ、世界経済低迷とは、貿易=輸出入貨物の減少であり、原材料や製品を国境を越えて運ぶ国際海運会社にとっては運搬すべき貨物の絶対量が減ることで、深刻な影響を及ぼしています。
『シンガポール・海運会社NOL買収=フランス海運大手、市場低迷で再編』
海運世界3位のフランス・CMA-CGMは先月7日、シンガポール政府系投資会社テマセク・オールディングス傘下の「ネプチューン・オリエント・ラインズ(NOL)」を約24億ドル(約3000億円)で買収することで合意した。
コンテナ船海運業界のM&A(合併・買収)としては、デンマークのAPモラー・マースクが2005年にオランダのロイヤルP&Oネドロイドを29億ドルで買収して以来の規模となる。
海運市場では、世界的な景気鈍化や商品価格の下落でコンテナ船の輸送能力がだぶついて(過剰)おり、NOLは4年連続で赤字を計上、身売りが取りざたされていた。(シンガポール時事2015/12/07)
シンガポールが国際ハブ港としての地位を固めるのに寄与した海運会社:ネプチューン・オリエント・ラインズ(NOL)は先月、債務削減のため物流部門を12億ドル(現行為替レートで約1440億円)で売却することに合意したため、同社を買収する魅力は高まっていた。アナリストの予想では、同社は米経済の回復から恩恵を受け、2015年には5年ぶりに黒字転換する見通しとしていた。
NOLの身売りは、同社の株式67%を保有するシンガポールの政府系投資会社テマセク・ホールディングスにとって投資リターンの改善につながるとみられる。
1968年設立のNOLは、東南アジア最大のコンテナ海運会社であった。世界的な船舶供給過剰でコンテナ運賃が低下したことから、過去4年間に12億ドルの損失が累積し、純債務は同期間に2倍近くに膨らみ約40億ドルに達していた。
NOLは、昨年の2月17日、直近四半期が赤字だったことを明らかにした時、物流部門の「APLロジスティクス」を「近鉄エクスプレス」に売却すると発表。その際に海運ビジネスであらゆる選択肢を検討すると表明し、日本の「商船三井」や「日本郵船」も売却先としての可能性があると臆されていたが、最終的NOLを1440億円で買収した持ち株率64%のテマセク・ホールディングスは、世界第3の海運会社であるフランスのCMA・CGMに24億ドルで売却することで昨年末に合意した。
(記事:時事ドットコム 2015/12/07)
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木