『AIIB(Asian Infrastructure Investment Bank)
(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (3020)
『アジアインフラ投資銀行 AIIB(Asian Infrastructure Investment Bank)』
アジア向けの国際開発金融機関。中華人民共和国が提唱し主導する形で、2015年12月25日に発足した。57ヵ国を創設メンバーとして翌12月16日に開業式典が行われ、さらに30ヵ国が追加加盟を希望しているとされるが、一方で、日本、アメリカ合衆国、カナダなどは現在まで参加していない。
資本金の目標は1000億ドルであるが、現在その50.1%が集まっている。
中国が主導するAIIBは、最初の融資案件承認を6月予定としていたが、年内へと従来のスケジュールより遅れる可能性を示唆した。
かねてから問題視されてきたように、AIIBは資金調達の際に発行する債券の
「信用格付け」を取得できていない。当面は資本金だけで賄えるが、初の融資案件を含め、20億ドル(約2340億円)と見込む初年度融資案件が成功しなければ「習指導部がメンツをかけて関係部門に命じた最上級の信用格付け『トリプルA』の格付け取得は難しい」(北京の経済学者)との見方もある。
1月17日に初めての記者会見を行ったAIIBの金立群・初代総裁は、「ドアは開かれている」と強調、参加を見送っている日米などの誘致を行う考えを示したのも、GDP世界1位と3位である日米不在のままでは低い格付けしか取得できないためだと見られる。
インフラ(大型設備投資)案件で、「原資をいかに安く調達し、採算性や返済計画をどう詰めるかという国際金融機関のノウハウがまだ何ひとつない」(国際金融筋)とされるAIIB。
日米が主導する「ADB(アジア開発銀行」では賄いきれない増大するアジアにおけるインストラクチャー整備のための資金ニーズに、代替融資、補完的に応えることを目的として、中華人民共和国が設立を提唱した。
中国が既存の米国を主とする国際金融秩序に不満を持っていたことが設立の背景にあると見られている。「アジア運命共同体」の構築を主張し、AIIBがその重要な手段となるとしている。中国には「シルクロード経済ベルト」として活性化することを目指す「一帯一路」構想があり、この構想を実現するためのインフラ整備の金融支援の役割をAIIBが担うと期待される。
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21世紀に入った今も、「どこまでも、”米国流”が世界標準」とアメリカのやり方を世界に強要し続ける米国、一方、「一国一党、国家の圧力で、全てを押し切り、既存秩序ルールを無視し続ける中国」。”どちらが、どっち”とも言えない双方ともに行き過ぎた覇権主義です。これは、前号アップの通り
、「(兵器としての金融政策)としての二十一世紀の東西冷戦以外のなにものでもない」と感じます。
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それだけに、GDPが、米国と中国の間にいる(日本の責務)は大きい。と言わざるを得ません。
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木