(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (3005)
「中国の経済減速」が注目され、「中国経済が、このまま発展するわけがない」との意見が聞かれる昨今ですが、一方で、「中国の経済成長はアメリカと似ている」とする意見あるのも事実です。
『アメリカは、西欧先進諸国の中では、最も新しい独立国である』
ご承知のようにアメリカ大陸は1492年にコロンブスによって発見された。以来、多くの移民がアメリカに渡り、大英帝国の植民地支配を受けていたが、イギリスからの独立運動が高まって、1776年に「独立宣言」を採択した。
国家の歴史としてはわずか200年あまりの若い国だが、その間にアメリカは世界の覇権を握り、今や経済的にも軍事的にも世界一の超大国である。そして、この構図はまだしばらく続くに違いない。
このアメリカの短期間の急成長と同じ道を中国がたどるのではないか。欧米のエコノミストの多くは、そのように考えている。
これはひとつの歴史的認識だが、「中国の覇権の奪還」という見方も大事だ。日本の歴史教育では、欧米がいかに発展していったかということばかりを教えて、イギリスやアメリカが世界の覇権を握る前は中国が世界一の大国であった事実を軽視している。欧米、特にアメリカの発展は1942年以降のことだから、欧米の時代の前には中国の時代があったのである。
歴史は繰り返すとも言われるが、ほんの400~500年前まで世界の超大国であった中国が、再び頭をもたげて、世界ナンバーワンの地位に上ろうとしている。アメリカはイギリスからの独立後、わずか200年という短期間で、世界のNo.1になった。過去に世界超大国としての実績を持つ中国が、「アメリカと同様に、短期間で世界の覇権を握ることは可能」と考えることは当然の思考回路である。
それが現在の状況である。むろん、当時から数百年が経過した現在は、行き過ぎた覇権主義は世界からの反発にあい、押しつぶされる危険への反対勢力の攻撃にあうであろうとの世界体制の変化もある。
いずれにしろ、このような歴史的視野や地球的な視野を持って、世の中を見渡すことが、事象を横にも縦にも深く視ることになり、将来を見通すためにも大いに役立つ。
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「太平洋戦争後の日本の70年は、経済・政治的には実質的なアメリカの植民地」とと意見を述べる人達もいますが、(かつてはは世界一の超大国であった中国も含め)、アジアの国々の中で、形式的に欧米諸国の(植民地)の経験を一度も持たない「アジアの中で稀にみる国」が日本です。
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木
(記事抜粋:竹村健一 氏 日本人が気づいていない50の急所 2006年)