(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (3004)
2014年の1年間で、原油価格は50%(半値)近くにまで下落しました。下がりきったのでリバウンドするとの見方やさらに下落するとの見方が交錯していましたが結果として、今週開けには米国産WTI原油は「対イラン経済制裁解除」を直接要因として、12年2か月ぶりに1バレル=29ドルを割り込んだ。経済のグローバル化が進んだ現代の環境では、原油価格の動向は株式や外国為替相場など、他の資産にも大きな影響を与える。
【中東の原油の生産量は世界の何割?】
かつて9割、現状8割を中東からの輸入に頼る日本では、原油というと=中東と思いますが、日本でのイメージと世界原油生産シェアは大きく異なっています。(地域別)でみた場合、中東は世界最大の原油産出地域ですが、2013年の生産量ベースで世界全体の3分の1程度です。
【世界の地域別原油生産シェア? (2013年度)】
1)33% 中東地域
2)20% 欧州・ユーラシア地域
3)19% 北米地域
4)10% アジア・太平洋地域
5)10% アフリカ地域
6) 8% 中南米地域
〔世界の国別原油生産シェア (2013年度)〕
1) 13% サウジアラビア
2) 12% 米国
3)12% ロシア
4) 5% 中国
と、サウジアラビア、米国、ロシアの三カ国が圧倒的な生産量を誇っており、この三カ国で世界全体の3割以上に達します。「シェールオイル」採掘により、現在では米国生産量がサウジアラビアを超えており、米国が世界第1位の原油生産国です。
(※)
世界有数の産油国である米国から日本への原油の輸出はありませんでした。これは、米国が第一次オイルショックのあった1975年から米国産原油の海外輸出を禁輸出政策を約40年間続けてきたからで、米国は日本も含み国外へ一切、原油を輸出してきませんでした。反対に、世界最大の原油輸入国、消費国でした。
【原油の価格はどこで決まる?】
原油が取引される主要な国際市場として、①北米、②欧州、③アジアの3大市場があり、それぞれの市場には原油取引の価格決定の基準となる指標原油(マーカー原油)があります。
① 北米原油市場 : 「WTI原油」
② 欧州原油市場 : 「ブレンド原油」
③ アジア原油相場: 「ドバイ原油」
ニューヨークやロンドン、ドバイなどの商品取引所にそれぞれの原油価格に対する先物相場が上場されていますが、特に「WTI原油先物」と「ブレンド原油先物」は取引量と参加者が多く、市場の流動性が高いため、原油価格形成に大きな影響力を持ちます。
(記事参考:eワラント証券ー資源エネルギー庁2013年データ)
(※)
「WTI原油」=West Texas Intermediate(ウエスト・テキサス・インターメディエイト)
テキサス州、ニューメキシコ州を中心に米国南部で産出される原油の総称である。硫黄分の少ない高品質の原油とされる。
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木