(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (2985)
前号では、「GI(地理的表示商標権)」に関して、フランス・シャンパニュー地方のスパークリングワイン=「シャンパン」の話題を取り上げました。
フランスが、ワインやブランディーでの輸出で莫大な外貨を稼げば、英国は、スコッチウイスキーで膨大な外貨を稼ぎだします。同じ醸成酒として、ワインと日本酒、また同様の蒸留酒としてのウイスキーと焼酎、国際認知度に伴う経済力において、何がどう違うのか?しっかりと認識する必要があります。
『ヨーロッパが認めたウイスキー:(戸河内=TOGOUCHI)』
欧州で売られているのに、我々日本国内で馴染みのないウイスキーがあります。
西中国山地の山間地、広島県・安芸太田町に位置し、国の特別名勝地「三段峡」に程近い山中に、かつての国鉄=JRが、山陽と山陰を結ぶ路線延長予定のため、中国山地貫通のトンネルを試掘した。
幅:4.9メートル、高さ:3.5メートル、長さ387メートルの試掘トンネル。
年間を通しての温度:14℃、湿度:80%、酒類を保存・熟成させるためには恵まれ過ぎた条件であり、そのまま使ってしまおうと酒蔵庫専用の施設に改造し、広島の中国醸造(株)が所有する。
その山中・岩盤中の試掘トンネル内で18年の熟成を経て発売されたのが、『戸河内(TOGOUCHI)18年』 すぐ近くには、高濃度を誇る名勝(湯来ラドン温泉)もあり、醸造に花崗岩中のラドンの影響があるのかないのか、これに(神楽の囃子)でも流しながら熟成させたならば、「モーツワルト・ワイン」ならず、「神楽ウイスキー」なる別品の醸造となるかも・・(笑)
舌肥えた欧州の愛好家が樽単位でのオーダーを入れたということである。
要は、ワイン、ブランディ、ウイスキーへの輸入品への一辺倒な(妄想)からそろそろ脱皮し、我々の身近に眠る(お宝)に気づき、それを海外に展開していく発想に転換すべきである。
近い将来~、「石見銀山・吟醸スパークリング日本酒」なというブランドが、香港やシンガポールで大ブレイクするかもわからない・・。
大事なのは、「外からの攻め」を恐れての(国内産業保護政策)で、国内の産業を委縮・縮小させてしまう政策ではなく、「GI(地理的表示商標権)原産地保護政策」制度の確立を受けた国のカバーの下での積極的な海外展開への意識改革ではなかろうか?
米国に次ぐ世界第二の農産物輸出国であるオランダ。国の規模は、日本の一つの県単位にしか過ぎません。我が国の(農業政策)がとやかく言われていますが、(可能性のある輸出品を政策ミスの不手際で生かしていない)ことはどうしようもない事実と考えます。
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木