『NSR(Nortern Sea Route) 北極海航路』
(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン)してるかな? (2973)
NSR(Nortern Sea Route)ユーラシア大陸北方(ロシア・シベリア沖)の北極海を通って大西洋側と太平洋側を結ぶ航路である。
近年における気候変動の影響により、北極海の氷が解けて海氷面積が減少し、夏季における北極海航路の航行が可能となっている。北極海を利用した場合、我が国と欧州との航行距離が大幅に短くなり、例えば、北極海航路における横浜港からオランダ・ロッテルダム港までの航行距離は、スエズ運河経由の南回り航行距離約21,000Kmに比べ、約13,000Kmとなり約6割に短縮することとなる。
こうした北極海航路の利用について、輸送コストや経済性について分析・検討を行っている。例えば、北極海航路と他航路について、ノルウェーから日本までのスポット輸送のコストを比較した場合、LNG(液化天然ガス)輸送では輸送コストに占める船舶燃料碑の割合が大きく輸送距離が短い北極海航路が有利、鉄鉱石輸送では砕氷船支援料が大きく北極海航路、スエズ運河航路、ケープタウン航路ともほぼ同じコストといった分析結果が出ている。
今後の取り組みとしては、ロシア当局とのやりとりを踏まえ、環境保全と経済性の双方が両立した環境整備を進めていくとともに、我が国において官民連携の協議会を設立し、北極海航路の活用可能性について情報共有を行い、利用促進に向けた検討を行うこととしている。
また、コンテナ輸送については、北極海航路で運航される4,000TEU積み耐氷コンテナ船の輸送コストとスエズ運河を通年運航する6,000TEU積みコンテナ船では、ほぼ同じコストになる。
今後の取り組みとしては、ロシア当局とのやり取りを踏まえ、環境保全と経済性の双方が両立した環境整備を進めて行くとともに、我が国において官民連携の協議会を設立し、北極海航路の活用可能性について情報共有を行い、利用促進に向けた検討を行うこととしている。
(記事抜粋:松良精三 氏 国土交通省港湾局経済課港湾物流戦略室長)
ー2014/12 貿易と関税 12ー
(参考)
『TEU』=Twenty-foot Equivalent Unit
20フィートコンテナ換算。 その船が何個のコンテナを運べるかを20フィートコンテナで表したコンテナ船の大きさを示す単位。
NYK(日本郵船)が保有し、欧州航路に就航させている「NYK・HELOS」は、13,208TEU。
(総トン数):143,521トン、(全長):366m, (全幅):48m
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木